晩秋の長橋なえぼ公園〈北限のブナ、実は小樽に!?〉

1週間ほど前ですが、
用事ついでに〈長橋なえぼ公園〉に
行ってみました。
春は桜の名所として知られますが、
自然の森が残る場所だけに
紅葉もきれいです。

今の時点ではすでに
紅葉が盛りを過ぎていましたが、
市街地のすぐ隣とは思えないほど、
木々が豊かで心地いい空間です。
キョ〜ンというクマゲラの声も
聞こえてきました。
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この森が市の公園としてオープンしたのは
今から20年前の1997年5月です。
もともとは「小樽苗圃(びょうほ)」
という営林の施設で、
植林に使う木々の苗を
育てる場所でした。
その開園は明治26(1893)
にまでさかのぼります。

苗圃とは一般に馴染みのない
林業の専門用語ですが、
地元では誤読によるものか、
古くから「なえぼ」と呼び親しまれ、
それが公園の名として
受け継がれています。
これとは別に、明治35年には
苗圃の土地を所有していた陸軍が
不可解な土地の払い下げを企図し、
当時の〈小樽新聞〉がそれを告発する
多数の記事を掲載しました。
その際、苗圃に「なへぼ」の
ルビが振られていたことが
この読み方を定着させる一因となった
ともいわれます。


ちなみに〈長橋なえぼ公園〉の
敷地は長橋ではなく、
「幸1丁目」にあります。
というか幸1丁目はほぼ全域が、なえぼ公園。
市の最新の人口統計によると、
幸1丁目に住むのは8世帯14人だけ。

ところでこの日、
なえぼ公園に行った目的は、
ブナの木を見るためでした。

公園入口付近に3本の、
わりあい大きなブナがあることは
前から知っていましたが、
園内北側には、もっと多くの木があるらしい。
むかし営林署職員として
苗圃で働いていた人から
このことを最近になって聞き、
見たいと思っていたのです。

目指す木は簡単に見つかりました。
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ブナはなめらかな木肌が特徴的。
もっともその平滑さが災いしてか、
いちばん大きな木には
彫り込まれたような落書きがあり、
困ったもんです。
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園内北側に生育しているブナは
わりあい小振りなものが多く、
ぱっと見たところでは
直径50〜60cmと思われる木が数本、
あとは10cm程度の幼木が
数十本だろうか……。

公園入口付近に並んでいる
3本の木はけっこう大きいです。
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こうして見ると、ゾウの足みたい。

園内のブナはいずれも
人為的に植えたのではなく、
もともと自生していたものです。

ところでブナといえば
黒松内町が「北限のブナ林」
の町として有名です。
黒松内のブナ林へは、
北海道遺産の取材として、
昨年秋にも行きました。

あれ? 小樽の方が北だけど……。
ということは小樽がブナの北限?
いや、他にもどこかの森に
人知れず立っているブナの木は
あるのかも……。

ともあれ黒松内、歌才のブナ林は
大きな木のそびえる広い森です。
数十本の「ブナもある林」のなえぼとは
比べものにならない規模です。

「北限のブナ林」といえるのは
やはり黒松内だろうな。













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# by wilderness-otaru | 2017-11-10 11:43 | 小樽散歩 | Comments(0)

新十津川から滝川、そして美唄へ。目指すは「福よし」!

札沼線で新十津川に着いた後、
復路の列車には乗らず、
歩いて石狩川対岸の
滝川に向かいます。
バスもあるようですが、
距離にして5kmくらいなので、
歩いて行きます。
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石狩川を渡る。
さすが北海道一の大河。
中流域でも川幅は広いです。

川を渡って滝川市に入ったら、
河川敷に何か見慣れないものがある……。
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グライダーだ!

滝川はスカイスポーツが盛んなまち、
とは聞いていたけれど、これか。
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けっこうひんぱんに
離発着するので、
川原で見物していました。
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▲これは自力で離陸できる
モーターグライダー。
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エンジンのないグライダーは軽いから、
テイクオフのときは
飛行機より先に
浮き上がるんですね……。

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その後は街なかに入り、
古い建物をウォッチ。
華やかな意匠を施した建物は
昭和7年築の旧北海道拓殖銀行、
今は北洋銀行の支店として現役です。
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道路を隔てた向かいには
こんな建物もあった。
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建物に向かって右側の卯建には
“マルに井の字”の「印(しるし)」が。
もとは今井呉服店の建物だったそう。
建築は明治22年と古い。

今は金物店になっています。

後日、ネットで調べたら個人のブログなど、
いくつかの記事がありましたが、

Weblio辞書には、今井呉服店の滝川店に関し、
以下の記事がありました:

1890年(明治23年)に開設した[7]今井呉服店の初の地方支店で、
1900年(明治33年)に丸井今井滝川支店音楽隊を結成する[146]など
営業活動以外にも展開していたが、1910年(明治43年)に
山田呉服・金物店に譲渡して撤退した[7]。
その後1934年(昭和9年)に山田呉服・金物店の金物部が
合名会社中川金物店となり[7]、1957年(昭和32年)に
店舗全体を同店のオーナーの中川正が買収して店舗拡張を行い[7]、
1967年(昭和42年)に株式会社中川かなものに改組されて
現在も同社が使用している[7]。
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透かしの看板が古風です。

そのあと街なかをぶらぶら歩き、
「滝川市美術自然史館」を見学。

滝川では500万年前のカイギュウ(海牛)の
化石が発見されていてることから、
それに関連して恐竜などの骨格標本も
多数展示されています。
ティラノサウルスなど大型のものも
たくさんあって、なかなかすごい。

で「美術」の方はというと、
当地ゆかりの日本画家、岩橋英遠の
作品も展示しているということだったのだけど、
これはまったく期待外れ。
小さな部屋が1つだけで、
作品はほんの数点。
「こんだけ!?」
あとでスタッフの人に確認しましたが、
ホントに「そんだけ」でした……。

駅に戻る途中で見かけたのがこれ。
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北海道ではおなじみ、
松尾ジンギスカンの本店です。
大きな建物ですが、
意外にも繁華街ではなく、
静かな住宅地に忽然と、という感じで
建っています。

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駅近くの商店街は、閑散。
日曜定休の店が多いのだろうか。
歩いている人の姿が、ほとんど見られない。

そのあと列車に乗って、
目指したのは美唄。

なぜ美唄か……。
何を隠そう(!?)今回のJRを使った小旅行は、
そもそも美唄に行くことから
発案されているのであります。

数年前、「福よし」という店を
取材したのがきっかけで
名物「美唄やきとり」が大好物になり、
その後も機会あるごとに店に寄り、
持ち帰りで味わってきました。

家で食べるのもおいしいけれど、
やっぱり店で焼きたてを食べながら
お酒を飲みたいよね。
札幌市内にもフランチャイズなのか、
「福よし」の店はありますが、
やっぱり美唄の本店でなくちゃ……。
となるとJRで行くしかない。

せっかく美唄まで行くのだから、
一日散歩きっぷを活用して、
もっと旅をしようということで、
考えたのが新十津川→滝川→美唄
というコースだったわけです。

午後4時の開店を待って「福よし」店内へ。
小上がりを勧められたけど、
あえてカウンターに座らせてもらいます。
飲食店では厨房での仕事を見ながら
食べるのが絶対、楽しいです。

意外にも店内で食べているお客は
ほとんどいない。
替わりに電話での注文がひっきりなしに入り、
焼き場ではフル回転で串を焼き、
店の人がてきぱきと動き回っています。

ビールに日本酒を飲みながら
美唄やきとりを食べ、
“Live 福よし”を満喫して大満足です。

写真は撮ってないけれど、
数年前、取材時に撮ったものを
いくつか載せときます。
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これは厨房内、焼き場に入らせてもらって
撮った1枚。
1つの串に正肉、モツと
混ざっているのが特色です

またいつか行きたいなあ。














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# by wilderness-otaru | 2017-11-08 23:44 | 北海道の各地 | Comments(0)

“一日散歩きっぷ”で新十津川へ

JR北海道では“一日散歩きっぷ”という、
道央圏の指定エリア内で
普通・快速列車が乗り放題という
きっぷがあります。

かねてから列車で出掛けてみたいとの
思いがありましたが、
一日散歩きっぷが使える
今シーズンの最終日(2017.11.05)
やっと実現となりました。

最初の目的地は新十津川。
札沼線の終着駅ですが、
この線の「北海道医療大学」駅から先は
利用者が少なく、存続が危ぶまれる区間。
特に浦臼〜新十津川は2016年3月のダイヤ改正で、
列車は午前中のわずか1本だけとなりました。

新十津川に行く唯一の列車は
石狩当別7:45発。
早起きしなくてはなりません。
小樽をまだ暗いうちに出発し、
余裕をもって当別に着きました。
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▲列車は1両のみのディーゼルカー。
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▲整理券を取るワンマン列車。
乗るのは何年ぶりだろう……。

車内はおおむね満席です。
乗っているのはほぼすべて、
鉄道ファンとか観光客らしき人たち。

列車は定刻に発車。
ゴロロロ……という感じの
ディーゼルエンジンの唸りが
なつかしく、“旅”の気分です。

のどかな田園風景のなかを走り
やがて石狩月形に到着。
ここで列車の行き違いがあり、
20分あまり停車します。

駅員のいる駅で、
きっぷが売られているため、
すばやく窓口に直行して
入場券などを買っている
ファンの人たちが
何人もいました。
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▲運転士さんの肩越しに
対向列車を見る。
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▲対向列車を撮るファンの人たち

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▲新十津川に着いた!

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▲ホームのすぐ脇が畑!

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▲駅近くにある〈空知中央病院〉
院内保育園の園児たちが、
列車の到着に合わせて旅行者を出迎え、
塗り絵のカードを渡してくれます。
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▲“駅長犬”、ララという名前だそう。
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▲がらんとした時刻表。
列車は9:28に着いて9:40発。
わずか12分で折り返します。
今日、このあとには列車が来ません。
“日本一早い最終列車”と
いわれる由縁です。
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列車の乗客だけでなく
クルマで来た人もけっこういて
駅はなかなかの賑わいよう。
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折り返し列車が出発。
往復で乗る人が多いようですが、
私たちは列車を見送りました。

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列車が去った後の駅は
また静かになります。
次に賑わうのは24時間後。
いや、平日はずっと静かなのだろうな。

私たちは新十津川を後にして、
石狩川の対岸、滝川市街まで
5kmほどをゆっくり歩きます。

続きはまたあらためて。
















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# by wilderness-otaru | 2017-11-07 11:28 | 北海道の各地 | Comments(0)

ニセコエクスプレス・ラストラン

リゾート列車「ニセコエクスプレス」は
本日がラストランでした。
デビューしたのは1988年、
まさにバブル景気、
スキーブームの時代の象徴のような列車。

私もその頃、東京からスキーに来て、
この列車で札幌からニセコの
スキー場に行ったことがあります。
まさに企画どおり……。

この手のラストランって、
行ったことがないけれど、
今回は手近な場所で撮ってみた。
オタモイから塩谷に
入ってすぐのあたりです。

ちょっと雑然とした感じはありますが、
編成全体をサイドから撮れる場所は、
小樽市内ではあまりない。
「SLニセコ」が走っていた頃は
何度か撮ったことがあります。
久しぶりに行ってみたら……。

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あれ……?
背景に大きな建物ができて、
雰囲気がだいぶ変わってしまった。

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これだけではつまんないので、
以前に同じ場所で撮った画像を
出してみます。
なつかしいSLニセコ。
ほんの数年前ですけどね……。

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▲2014.10.12

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▲2010.9.18

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▲2009.10.18

以前は、それなりに
のどかな雰囲気がありました。

以下は本日の画像です。
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撮影場所のすぐ先は
塩谷トンネル。
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この区間の開通は明治36(1903)年。
トンネルは完成から100年を優に超え、
古風な趣がたっぷりです。
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踏切の名は「青木踏切」。
近くに青木さんの家があったのだろうか。











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# by wilderness-otaru | 2017-11-04 21:00 | 鉄道 | Comments(0)

晩秋の落合ダム

天気がいいので、
落合ダムでのんびりパドリング。
今シーズンいよいよ最後となりそうなので、
フネの“塩抜き”も兼ねて。

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紅葉にも多少期待したけれど、
ほぼ完全に終わってました。
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この時期、湖の水位は非常に低い。
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▲オブジェのように組み合わさった
この木を、夏の写真と比べてみると……。
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▲こんなに違います。
2mくらい低そうです。

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ふだんは水面下にある木も見えるようで
立ち枯れた木の数が多く見えます。
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最近のおなじみ、動画です。
落ち葉のたまった水中もきれいでした。




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# by wilderness-otaru | 2017-11-01 12:13 | アウトドア | Comments(0)