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桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜


本日(4/21)のお立ち寄りは桜町。
正式な町名は「桜」だけど、
地元では「さくらまち」と呼ばれることが多いです。
バスの行き先も「桜町」。一文字だけだと、
一般名詞と紛らわしいことが一因かも。
同様に「緑」も「みどりちょう」とよく呼ばれます。
桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜_d0174510_10251465.jpg
傾斜地に見える大きな伽藍は
〈量徳寺東小樽支院〉。
量徳寺といえば市街中心部、南樽駅近くに建つ
歴史ある寺院ですが、こちらはその「支院」です。

昭和初期、寺の本堂を新築するにあたり、
古い本堂をこちらに移築しています。
それとともに本堂に隣接する庫裡(くり)が新築され、
一切の工事が完了したのは昭和12年10月のことでした。
桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜_d0174510_10332272.jpg
昭和初期はこの桜町一帯の宅地開発が行われた時期で、
寺の移築はそれに合わせたものでした。
同じく高台に余市の鰊番屋が移築され、
〈銀鱗荘〉として開業したのも同じ時代、昭和14年。


桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜_d0174510_10333707.jpg
本堂が最初に建てられた時期は定かでありませんが、
明治時代であることは確か。
なかなか立派な建物ですが、寺は無人で、
今ではまったく人の出入りもないので荒廃が進んでいる様子です。

桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜_d0174510_10425396.jpg
今では周囲に住宅が建ち並んでいますが、
移築当時の写真を見ると、
果樹園や畑が広がる中に、
ぽつんと寺が建っていたことがわかります。

桜町の高台 〜量徳寺東小樽支院のあたり〜_d0174510_10433068.jpg
寺のあたりからは東小樽の海岸も見渡せます。
海はやや荒れ模様でした。








by wilderness-otaru | 2015-04-22 10:47 | 小樽散歩 | Comments(0)
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