雨竜沼湿原に行ってきました。
広大な湿原。 日本では尾瀬ヶ原と並ぶ規模の 山岳型高層湿原です。 ちなみに高層湿原とは 標高の高い場所にあるから その名で呼ばれるわけではありません。 湿原とは植物が枯れて堆積した 「泥炭」が積み重なってできますが、 周囲から水が流れ込み、 水が常に溜まった状態の場所に、 泥炭が堆積するのが低層湿原。 対して高層湿原は、植物の堆積が進み、 水面以上に盛り上がってできるものです。 正確に言えば雨竜沼湿原=高層湿原ではなく、 「雨竜沼湿原の大部分が高層湿原」 ということだそう。 部分的には水の溜まった低層、 あるいは中間的な場所もあるらしい。 同様に釧路湿原は、 その大部分が低層湿原、 という言い方になります。 ウンチク的な話が長くなりましたが、 ま、その雨竜沼湿原に行ってきたわけです。 行ったのは先週の平日。 ここが大事なところで、 雨竜沼湿原は特に近年、 人気が高いらしく、 週末は相当に混雑するらしい。 そこで土日は外して行きました。 これは正解でした。 管理事務所と山小屋「南暑寒荘」、 広い芝生はキャンピンググラウンドです。 出発時には整備協力金として 1人500円を払います。 ここが登山の始まり。 標高853mで、これは めざす湿原の高さとほぼ同じらしい。 というわけで、登りはけっこうハードです。 1時間ほど登ると川が近づいてきます。 風景は何となく湿原に近い、 開けた感じになってきました。 出発から1時間半弱、 ぱーっと視界が開け、そこが湿原。 ここから木道が始まります。 湿原上にある池塘は きれいなまあるい形をしたものが多い。 なぜ整った円形なのか、 理由は定かでないらしいです。 この日、天気はいまひとつ。 やや雲が多く、湿原の向こうに見えるはずの 暑寒別岳、南暑寒岳の姿は隠れています。 風がやや強めだったけれど、 それも心地よく感じられました。 あとで登山ガイドのパンフを見て 右がヒオウギアヤメ、 左上がワタスゲ、 左下は……不明。 花が最も多いのは 7月上・中旬のようです。 南暑寒岳方面に続く山道を 少し登ると展望台があります。 ちょっとした木造の テラスが造られていますが、 10年くらい前に来たときは、 もっと高い台があったような……。 周囲のササもあって、 以前に比べると展望が今ひとつな感じ。 それでも山間に広がる平らな湿原、 点在する100以上もの池塘、と 特異な地形の様子が よくわかります。 なかなか心地よい 湿原ウォークを楽しむことができました。 登山口からの往復は およそ5時間でした。 くどいようですが、 やはり行くなら平日。 雨竜市街から湿原入口までの道は、 特に後半、狭いダートで、 すれ違い困難な区間が長く続きます。 ここに双方向から たくさんの車が通ったら さぞや大変だろうなと想像します。
by wilderness-otaru
| 2017-07-25 14:29
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