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“夏の村”を漕ぐ 女郎子岩を目指して

行ってきました、
積丹半島、積丹岬の女郎子岩。
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積丹といえば札幌からもほど近く、
夏の行楽地としてポピュラーな場所。
北海道名物(!?)“海キャン”(海岸でキャンプ)
楽しんだり、ウニ丼を味わったりという
行楽客で、夏場は大賑わいです。

積丹の地名はアイヌ語
「シャク・コタン」(夏の・村)
由来するそうで、
そのあたりも土地のイメージと
うまく似合う感じです。

半島一帯は変化に富んだ
断崖風景の連続で、
カヤックで漕ぎたい場所はたくさん。
先日の美国・宝島に続き、
今回は半島先端部、積丹岬に向かいました。

この岬付近にある女郎子岩という
女性の立ち姿に似た大岩が、
よく知られています。
この女郎子岩を目的地とします。

スタートは日司のあたり。
積丹半島は全般に
道路脇の平地が少ないので、
カヤックが出艇でき、
なおかつ近くにクルマを停められる
場所を確保するのが重要です。
ちなみに漁港の斜路を使うのは反則!
漁業者専用の施設ですから。

今回は事前に下見済みで、
出艇場所を決めてありました。

この日は海のコンディションも
問題なく、迷わず“GO”です。
やはり岬の先端部って
海の状況が変わりやすいので、
出艇には慎重になります。
前回は風もうねりも大きく、
ここをあきらめて
美国に行ったのでした……。

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▲しばらく漕いで島武意海岸へ。
景勝地として有名なところです。
画面左手奥の高台に展望台があり、
大勢の人で賑わっている様子が、
海上からもわかりました。

ちなみに画面中央の尖った岩山は、
地形図を見ると「島」であることが
わかります。
“夏の村”を漕ぐ 女郎子岩を目指して_d0174510_13055393.jpg
▲海岸にはテントを張っている人もいました。
大掛かりな装備だけど、
断崖の急な小路を
歩いて来たのだろうか??
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▲荒々しい岩肌の景色を見ながら、
さらに進みます。
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▲見えてきたのが女郎子岩。

女郎子岩は義経伝説に繋がります。
いわく、奥州での戦に敗れた源義経は
この地まで落ち延びてきて、
アイヌの娘シララと恋仲になる。
しかし義経は彼女を残し、
船で旅立ってしまう。
悲嘆したシララは断崖から身を投げ、
その化身となったのが女郎子岩……
といった話です。

もちろん義経伝説自体が
フィクションですが、
これほど形の整った岩を見ると、
そんな伝説が生まれるのも
もっともと思われてきます。
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岩の下の岩盤は、
女性の長い着物の裾のように
見えますが、
ちょうどその部分に
上陸させてもらいます。
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女郎子岩はまわりを
水路で囲まれています。
陸続きではありません。
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▲泳いだりもして……。
これはたまらない気持ちよさ。

女郎子岩の一般的な観光としては、
断崖上に付けられた遊歩道を歩き、
展望台から眼下に望む、
という方法があります。

そのルートを歩いたのは、
もう20年あまりも前になるか……。
まだ肌寒い春の時期だったけど、
そのときはまさか、
ここで泳げるとは思わなかった。
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▲ふと見れば空一面に、
ひつじ雲が広がっていました。

海で小一時間遊び、
元来たコースを戻ります。
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▲柱状節理が見事な、
こんな景観もありました。
通り抜けられます。

積丹にはすごい風景がたくさんです。













by wilderness-otaru | 2017-08-07 13:28 | アウトドア | Comments(0)
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