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【TOKYOレポート4】すみだ北斎美術館へ 

前回の東京行きで、
訪れようと思いつつ行きそびれたのが
ここ、すみだ北斎美術館。
2016年オープンと、比較的新しい施設です。
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建物は窓がほとんどなくメタリックな外観。
北斎とか江戸、といった従来的イメージを
あえて切り離そうというコンセプトなのだろうな……。
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内部も斬新な感じ。
平日のせいか、混雑はありません。
欧米の外国人が多い。
海外でのHOKUSAIの知名度の高さが
うかがい知れます。
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常設展示室はこんな感じ。
北斎の画業の変遷を時系列的に見せる内容です。
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意外にも作品はそう多くない、という印象。
しかもほとんど(すべて?)レプリカなのだと。

まあ、絵を見てオリジナルではないと
見抜ける眼力はないですが……。
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浮世絵(錦絵)の制作工程の解説は興味深い。

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北斎と、娘で絵師でもある、お栄(応為)が
狭い室内で絵を描く様子を再現。

北斎の弟子が、この部屋を描いた
スケッチが残っていて、それを元に
この展示が作られているらしい。

全体として純粋に絵を鑑賞する
美術館というより、
北斎の生涯を伝える記念館、
といった印象を受けました。

僕としてはおもしろく見ましたが
作品鑑賞だけを期待していくと
不満を残す人もいるかも……。

展示される作品は
そう多くないのは先述のとおりです。
常設展の入館料が割と400円と安いのは
それに見合った料金設定か。

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ミュージアムショップでは
解説書を購入。
なかなか充実した内容で有用でした。

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建物の隣は児童公園です。
スカイツリーを遠望します。
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反対側、JRの高架下は食品のスーパーで
自転車で買い物に来る奥さまがたで
賑わっていました。










# by wilderness-otaru | 2023-11-28 10:13 | 北海道外のこと | Comments(0)

【TOKYOレポート3】東京駅 駅舎はやっぱりすごい

東京駅の駅舎は
やっぱりすごい建物だと思います。
これも日本橋の橋などと同様、あって当たり前、
わざわざ目を留めずに
スルーしがちかもしれませんが、
それではもったいない。
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建物の前から見るのもいいけれど、
さらにいいビューポイントがあることを
最近知りました。

それが駅のすぐ前に建つKITTE。
東京中央郵便局の建物の一部を残しながら
高層ビルを建てて生まれた建物です。
この旧郵便局部分の6階に屋上庭園があり、
東京駅をまぢかに見ることができます。
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オープンな空間で、
ガラス越しではない風景が見られるのが
なんといっても魅力的です。
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細部までじっくり見ることができます。
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駅に発着する列車も。
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駅舎を建てたのは辰野金吾。
日本銀行本店の設計者でもあります。

辰野は日銀小樽支店の設計にも
携わっています。
実務の大部分は弟子任せだったようですが。









# by wilderness-otaru | 2023-11-26 16:57 | 北海道の各地 | Comments(0)

【TOKYOレポート2】日本橋界隈、三越本店など

神田川クルーズの船を降りて、
日本橋の街をぶらぶら。

いつ見てもすごいと思うのは、ここ。
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左の日本銀行本店と右の三井本館。
日銀は明治29年、三井は昭和4年と
竣工年には開きがありますが、
ともにギリシャローマの建築に通じる
円柱などを採り入れて
古典主義の影響が濃厚です。

そしてこちらは……
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三井本館と三越本店です。

上記3つの建築はいずれも重要文化財。
こんなすごい建物が並んでいるのに
ビジネス街だけあって、
足早に通り過ぎる人はいても
建物をじっくり見上げる人は
まったくいません。
まあ、そうだよねと思いつつ
もったいない。
自分もかつてそうでした。

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▲立派な玄関ですが、これでも建物横側の入口です。
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▲これが正面玄関。
この大暖簾は常にではなく、
ときどき掛けることがあるそうですが、
初めて見ました。
前身の呉服屋「越後屋」を彷彿させる演出で
今年は創業350年の記念だからだろうか。

店内で圧巻なのは「天女の像」。
「天女」は「まごころ」と読むらしい。
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買物はなしで申し訳ないのだけど、
上から下から、じっくり拝見しました。

天女の像に関しては
にも説明があります。








# by wilderness-otaru | 2023-11-24 12:13 | 北海道外のこと | Comments(0)

【TOKYOレポート1】日本橋クルーズ

先週は4日間、東京に行っていました。
仕事の用件はまったくなく、
完全フリータイムの旅で。

1日目、昼前に羽田に着いて
まず向かったのが日本橋。
ここを起点にする〈日本橋クルーズ〉は
去年の12月に乗りましたが、
すばらしい内容だったので
さっそくのリピートです。

麒麟の像が建つ日本橋。
そういえば日本橋って
完全に街の名前になっているから、
たとえばタクシーでこの橋まで行くときは
何て伝えればいいんだろうね。
「日本橋の日本橋」とか?
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それはさておき、この橋の下に
クルーズの乗り場があります。
いくつかのコースがありますが、
選ぶのはいちばん長い「神田川クルーズ」。
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このあたりでは川の上に首都高が通って
窮屈な感じですが、
今は高架となっている高速を撤去して
地下に潜らせるという大事業が
進行しています。

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すでに一部は取り除かれていて、
解体した道路を川の上の台船に下ろす作業が
行われています。
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船が通る日本橋川は、
皇居の外堀でもあり、
その名残である石垣が見られます。

水道橋のあたりで神田川に入ります。
ここからは鉄道風景が楽しめる区間です。
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上を通るのは地下鉄丸の内線。
地下鉄の下を船で通るという
希有な体験ができます。
ガイドさんの説明によると
この赤い電車は新型だそう。

よく見れば、白地の上に
波打つような曲線が描かれています。
子どもの頃から、社会人になったときまで
丸の内線の電車といえばこれ、
というくらい慣れ親しんだ
印象深いデザインでした。
以前は銀色の車体もあったけれど
これを再現してくれたのはうれしい!
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万世橋のあたり。
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ここでまた電車。

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浅草橋のあたり。
屋形船の停泊場所になっています。
橋のリベットが古風な感じ。

やがて隅田川に出ます。
広々とした川面に出ると、
さっそくスカイツリーが見えてきます。

ここからはいろいろな橋も見ものです。
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清洲橋。

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永代橋。
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豊海橋で再び日本橋川に入ります。
日本橋川で、川の上に高速道路がないのは
ここからわずか500mほどの区間だけです。
また高速が寄り添ってきます。
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しかしよくぞこんな入り組んだ道路を造ったもんだ。

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日本橋が見えてきて、1時間半のクルーズは終わりです。

昨年の前回とは違うガイドさんでしたが、
話す内容もけっこう違いました。
丸暗記ではなく、各ガイドが
自分の視点でおもしろいポイントを
説明してくれる感じが伝わって、
そうしたところもこのクルーズの魅力です。

生まれてから30年以上も暮らした東京なのに、
歴史的な見どころや施設など
何の興味ももたずに見過ごしていたものが
何と多いことか。
これから少しずつ取り戻したいと思っています。

東京のレポートは、このあと何回か続けます。






# by wilderness-otaru | 2023-11-23 23:40 | 北海道外のこと | Comments(0)

室蘭。一日散歩きっぷの旅【つづき】

一日散歩きっぷの旅、後半で室蘭へ。
特に目指すところはないのだけど、
ま、散歩ですから。

室蘭駅で降りて、数分歩いたところに
旧室蘭駅があります。
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明治45年竣工の駅舎で、
1997年まで使われていたとのこと。
和風とも洋風ともつかない
個性的な趣があります。

駅舎の隣にはD51 560が保存されています。
市内の別の場所にあったのを、
数年前に移設したものです。
非常にきれいに磨かれています。
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駅舎の向かいの急な階段を上ると
室蘭八幡宮の境内へ。
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帰りは南側の別な参道を降りますが、
これがまた急! しかも長い。

市街中心部の商店街。
店の数は多いけれど、
営業しているところはごくわずかで、
まったく活気がない。
いわゆるシャッター街です。

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室蘭駅は室蘭本線の東室蘭駅から分岐して
支線の終点にある駅です。
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支線が通るのは南側に突き出た半島上で、
この半島の大部分が製鉄を中心とした
工業地帯です。
しかし鉄鋼不況、合理化によって
工場の規模が縮小され、働く人も減り、
街が衰退……という道を辿りました。

大型の商業施設などのほとんどは
東室蘭駅周辺にあり、
賑わいの差は歴然なのでした。










# by wilderness-otaru | 2023-11-19 23:08 | 北海道の各地 | Comments(0)