前回、忍路[その1]では
漁港付近の写真を載せましたが、 今度は少し秘境っぽい景色を。 まずこちら。竜ヶ岬といいます。 ![]() 漁港付近から山道を進んで行きます。 道は途中から荒れ気味なので 自動車では無理です。 直線距離にして500mあまり進んだところで 道は突き当たりとなり、 最後は草むらをかき分けるようにして進むと 断崖絶壁の上に出ます。 かなり高度感のある眺めが楽しめます。 観光スポットにはまったくなっていませんが、 それだけに柵なども一切ないので、 もし訪れるときは十分な注意が必要です。 +++++++++++++++++++++++ 次いでもうひとつの“秘境”、観音坂。 忍路から西隣の蘭島へ、 その途中にある尾根を越えて行く、 山道といってもいいような小径です。 この道沿い、尾根の頂付近に 小さな観音堂が祀られているのが名の由来です。 自動車が普及する以前の時代には、 忍路からこの道を越えて 蘭島駅まで歩く人も少なくなかったらしい。 ![]() 道は荒れ気味で、自動車は通行止の 標識が立っていました。 忍路側の道沿いには小さな畑があり、 地元の人がたまに通るようです。 ![]() ▲観音堂には〈徳源寺忍路観音堂〉の名があります。 徳源寺といえば塩谷にある大きなお寺ですが、 そこと繋がりがあるのだろうか。 急な坂道を登り詰めて尾根を越えたとたん、 木々の間に蘭島方面の海の風景が広がるのは、 ちょっと新鮮な瞬間でした。 ![]() さらに荒れて深くえぐれ、 終点付近には車止めがあるので 自動車の通行は不可能です。 ところでこの観音坂は、 小樽ゆかりの文学者・伊藤整の詩集 〈雪明りの路〉のなかの一篇 〈月夜を歩く〉という詩に描かれています。 詩のなかで「いたどりの多い忍路から出る坂路」 とあるのがこの観音坂のことで、 確かにイタドリなどの野草に覆われた道の様子は、 今も当時のままのようです。 整がこの道を通ったのは、 忍路に住んでいた初恋の女性の家に 向かうためでした。 整は住んでいた塩谷から、 片道5km以上の夜道を 歩いてその女性の家の前を通り、 観音坂を越えて蘭島駅に向かったのでした。 彼女に会うことはなく、 ただ家の前を通っただけです。 ストーカーかっ!? と思うのは現代の感覚で、 昔の人の恋とはそういう 奥ゆかしいものだったのでしょう。 話変わって、今、忍路といえば……パンです。 Aigues Vives(エグヴィヴ)という店が非常に人気で、 休日ともなると静かな町外れの道に 車が列を成すほど。 確かにおいしい(けっこう高いけど……)のですが、 この店はマスメディアの取材など 一切受けないことでも知られています。 自身のウェブサイトもないため、 店に関する正確な情報は乏しく、 ネット上で個人のブログなどが頼りのようです。 そういう点ではここもまた「秘境的」かも……。 店があるのは街並みを 山側に外れた場所なのですが、 まったく方向違いの港付近で車の中から 「あの有名なパン屋さんはどこですか?」と 聞かれたことが、 私には過去2回あります。 もちろん店の宣伝などしないという ポリシーは結構だけど、 これだけ訪れる人が多くなった以上、 最低限の正確な情報を発信することが 商売上の道義かなとも思うのですけどね。 ま、これは余談です。 忍路の「秘境地図」を載せてみます。 ★印がAiguesVivesですので、 間違って海の方に行かれませぬよう……。 ![]() 地図上「験潮場」とあるのは この地図の発行元である国土地理院の施設で、 測量の基本となる海水面の高さを測るところです。 建物自体はごく小さいのですが “身内”の施設ですから ちゃんと地図に記載されています。 前回の記事に写真を載せた 〈北海道大学忍路臨海実験所〉は、 この験潮所に隣接したずっと大きな建物ですが、
by wilderness-otaru
| 2013-07-09 14:15
| 小樽散歩
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