最近〈'84小樽博〉について書く機会があり、
いろいろ調べていました。 この博覧会でシンボルとして造られた ……大阪万博でいえば〈太陽の塔〉のような……のが、
巨大な二枚貝をイメージした 開閉式の〈オタルステージ〉。 博覧会の呼び物とすべく建てられたもので、 この建設だけに3億5千万円が投じられたのだそう。 ![]() この博覧会では全般にわたって インダストリアルデザインの巨匠、 ルイジ・コラーニ氏が 関わったことが伝えられています。 (このステージもコラーニデザインかと思っていましたが、 当時の書物によれば「ルイジ・コラーニ発案の……」という表現です。) 展示館のなかには 〈ルイジ・コラーニ広場〉が設けられ、 その斬新かつ奇想天外な デザインワークが披露されました。 そこに展示されたオブジェの1つが、 今も小樽市内にあったのです。 それも実にさりげなく……。 色内の〈中央下水終末処理場〉の 一角にあるオブジェ、 名付けて〈Flying Shark〉がそれ。 僕はこのオブジェの存在は知っていて、 ずっと以前から道路を通りながら、 何だかイルカの像みたいなものがあるな、 くらいには思っていました。 それが、あの巨匠の作品だったとは……!! ![]() なるほど、これはイルカじゃない、 まさにフライング・シャーク。 ![]() 大きさは2.5mくらいはあるだろうか。 ![]() 解説板まで掲げられているのでした。 (でも処理場の敷地は関係者以外立ち入り禁止でした。 あとから気付いたのだけど……) ちなみにこの処理場ができたのは 博覧会開催と同じ1984年で、 その縁もあって会期終了後にSharkが ここに設置されたのかもしれません。 写真の撮影は10月30日の正午頃。 曇って今ひとつの天気でした。 晴れ間の出た今日(31日)、 また同じ道を通ったので、 ふとSharkを見ると……。 あら……。 ![]() Shark がいない! どこへ飛んでいっちゃったんだ!? 敷地に入り、落ち葉掃きをしている おじさんがいたので聞くと、 「あ〜昨日しまったばっかりだよ」。 ま、ちょうど昨日の最終日に見られたのは、 ある意味ラッキーか。 北海道では屋外の展示物などいろいろなものが 冬になると囲われたり、外されたり、 くるまれたりするのはよくあることです。 次に見られるのはまた来春。 昔の小樽の写真ストックを探したら、 ありました!! かれこれ30年前の画像です。 ![]() 博覧会に展示中のフライング・シャークです。 噴水みたいに水が流れる仕掛けだったのですね (たしかに尻尾の部分にホースが仕組まれている)。 写真で見ると昔の方が 光沢があったようにも思われます。 まあ、30年も屋外に置かれているのだから 無理もないか……。 というわけで、久しぶりに けっこうな発見をしてしまった気分です。 ついでにレアな画像をもうひとつ。 博覧会開催の前年1983年7月6日、 会場の勝納埠頭埋め立て地を 下見に訪れたコラーニ夫妻。 埋め立ての完工からまだ日が浅く、 サイロが建つだけの殺風景な空間でした。 ![]()
by wilderness-otaru
| 2013-11-01 23:29
| 小樽散歩
|
Comments(0)
|
当社のウェブサイトです。
カテゴリ
以前の記事
2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 more... フォロー中のブログ
最新のコメント
検索
タグ
船
自然の風景
桜チャシ
桜
カメラ
できごと
キャンプ
SLニセコ号
潮見台シャンツェ
小樽散歩案内
鉄道
手宮線
北海道の旅
行事
おいしいもの
制作物
海
おたる潮まつり
アイアンホース
野鳥
紅葉
ビーグル
穴滝
忍路
落合ダム
蒸気機関車
アイアンホース号
古民家
エゾリス
クルーズ船
街の風景
史跡・遺構
雪景色
星
建物
おまつり
建築
カヌー/カヤック
バードテーブル
いきもの
動物園と水族館
音楽
小樽
ジオラマ風写真
博物館
アウトドア
登山
記事ランキング
ブログジャンル
|
ファン申請 |
||