夏らしい好天に恵まれた三連休。
今日のツーリングは朝里から 張碓・恵比須島への往復です。 出発は朝里川の河口から。 カヤックを担いでJRの鉄橋の下をくぐり ビーチに出ます。 海水浴場は大賑わいです。 それを横目にひたすら東へ。 JRの張碓トンネルが見えてきました。 ここで一度上陸。このトンネルは 鉄道開通当初に造られたものではありません。
最初のルートは海沿いを通っていました。 明治44年に朝里〜銭函間が複線化されているので、 おそらくトンネルもそのときに造られたはず。 トンネルの海側にある石積みの古風な護岸は、 鉄道開通当初に造られたものと想像されます。 しかしこれ以外に海側の旧線の跡は まったく見られませんでした。 さらに進みます。 恵比須島が見えてきました。 JRの車内からもよく見える、 一帯のランドマークです。 島といっても海岸のすぐそばに屹立する 岩山ですが、存在感があります。 ちなみに恵比須島の名は江戸時代、 ヲタルナイ場所の請負人・岡田家の屋号 「恵比須屋」にちなみます (「えびす」の漢字三文字表記には、ほかに恵比寿、恵美須などもあるので誤記に注意です。 小樽では祝津にある神社が「恵美須神社」、忍路の湾内に立つ大岩が「恵比寿岩)。 恵比須島の付近には何軒かの 漁師さんの家がありますが、 いずれも「舟屋造り」であるのが珍しい。 1階が舟をしまう倉庫、 2階が作業スペースという造りです。 ここに人が住んでいるわけではありません。 本州では若狭湾などに こうした造りの集落が多いそうですが、 北海道ではほとんど見かけません。 このあたりは土地が狭いから、 場所を有効利用するために 舟屋ができたようです。 恵比須島前の海岸へは、 海岸段丘の上から細い車道が通じていますが、 現在は地元の漁業関係者以外は通行禁止となっています。 泳いでいた親子は漁業者の知人ということでした。 それにしても張碓の断崖風景を海から見上げ、 こんな険しい地形の上によく鉄道を敷いたものだと、 あらためて感じ入ります。 明治13年、1880年! クロフォードの偉業です。 いろいろ見ものの多いツーリングでした。
by wilderness-otaru
| 2014-07-21 18:26
| 小樽散歩
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