名寄の“キマロキ”

先日、道北方面に取材に行った折、
立ち寄ったのが名寄、北国博物館の前に
屋外展示されている“キマロキ”です。
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キマロキとは奇妙な名前ですが、
キは機関車、マはマックレー車、ロはロータリー車の略。
マックレー、ロータリーともに除雪車両で、
機関車+マックレー車+ロータリー車+機関車という
編成で除雪作業にあたったことから、
頭文字を並べてキマロキと呼ばれるわけです。
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▲画面左がマックレー車。
車体の後部にある巨大なウィングを拡げて
線路脇に高く積もった雪を切り崩してかき寄せ、
それをすぐ後ろに控えたロータリー車が、
遠くに吹き飛ばす、という仕組みです。
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キマロキといっても、実際には4両が連結されず
キマ……ロキと間を空けて運転されることもあったと聞きます。
しかしここでは基本形の4両連結。マックレーとロータリーのあいだが
特殊な連結棒で繋がっているのも、新たに知ったことでした。

編成の先頭に機関車が位置することからもわかるように、
キマロキとは豪雪直後に列車の運行を確保するという
緊急的な用途ではなく、ラッセル車が押しのけて
線路脇にたまった多量の雪を取り除く、
「排雪」を目的として運転されるものです。

マックレー車、ロータリー車はともに、
小樽市総合博物館にも展示されています。
ただしどちらも機関車庫の中に置かれているため、
全体が見づらいのが難点。

その点こちら名寄は広い屋外に置かれ、
何といっても実際に運用された編成そのままに展示されているので、
各車両の機能を組み合わせた様子がよくわかります。
車両の内部を見学できるのも、好ましいポイント。
除雪車の運転にあたっては、作業員の輸送や休憩のため、
最後尾に車掌車が連結されたそうで
ここの展示ではそれもちゃんと再現しています。
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どの車両も非常によく手入れが行き届いています。
国鉄OBをはじめ多くの人が、
保存に協力しているお陰なのでしょう。
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展示場所は小高い丘の上で、心地よいロケーション。
すぐ近くには宗谷本線の線路が通っています。
キマロキに見入っていたら列車の音が聞こえたので、見ると、
ちょうど特急〈スーパー宗谷〉が通過するところでした。
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急いでD51のデッキに上がって、1枚。

それにしても鉄道車両の展示は、
このように足回りまですっきり見せることに
大きな意味があると思います。
その点、小樽の博物館は、あれだけ多数の車両を集めておきながら
プラットフォームなんぞを造って車両の足回りを隠してしまったのは
ほんと、センスがないというか、
大失敗だったと思わずにはいられません。
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この開放感、いいです。
家族連れやカップルなど、いろんな人が立ち寄って、
車両に見入っていました。




by wilderness-otaru | 2014-09-30 23:47 | 鉄道 | Comments(0)
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