人気ブログランキング |

博物館の蒸気機関車〈アイアンホース〉の大掃除 

小樽市総合博物館の構内を走る蒸気機関車、アイアンホース号。
この機関車の月に1度の大掃除、洗罐作業の見学に行ってきました。
まずは機関車前端の煙室トビラを開けます。
d0174510_0103337.jpg

このアイアンホースのようにアメリカの機関車は、
トビラがボルト止めなので開けるには工具が必要。
ハンドル1箇所で開閉できる近代の国産機に比べると、
手間がかかります。
d0174510_2359432.jpg

d0174510_23592314.jpg

煙室の奥にある煙管内部に溜まった煤を掻き出す作業です。
先端にブラシの付いた鉄棒を差し入れて、
1本ずつ掃除していきます。煙突掃除の要領。
このアイアンホースは小型なので煙管は2m少々ですが、
これがD51クラスになると5.5mほどもありますから
大変な作業であることは容易に察せられます。

アイアンホースの煙管は、ざっと数えて100本あまり。
煤が詰まっているとブラシが通りづらく、
力を入れて押し込まなくてはなりません。
しかも下に行くにつれ中腰の姿勢になるので、
なかなか大変。
d0174510_091328.jpg

これが煙室の内部です。Ω型に見えるのが主蒸気管。
左右のシリンダーに動力源となる蒸気を送り込む管です。
下から突き出ているのは吐出管。シリンダーで使った後の蒸気を、
真上の煙突に向けて吐き出す管です。
高圧の蒸気を吐き出す勢いで、
奥の煙管から燃焼ガス(煙)を誘い出して通風する仕組み。

煙管突きが終わったら今度は反対側、
運転室側から圧縮空気を使って吹き出しです。
焚き口戸を開け、火室の奥の煙管に
エアーのノズルを差し込んで、また1本ずつ掃除します。
d0174510_021574.jpg

空気を吹き込むと、ぶは〜っと、
すごい勢いで煤が吹き出します。
これをまた100回あまり。
その後、ボイラー水をすべて抜き、
下に溜まった水を洗い流す作業なども行います。

蒸気機関車は運転もさることながら、
点検・整備も非常に手間のかかる重労働であることを実感。
なかなか貴重な体験でした。






by wilderness-otaru | 2014-10-22 00:29 | 鉄道 | Comments(0)
<< 下赤岩山で星を見る 今季最後のクルーズ船、Cost... >>