「そろばん道路」という言葉を
最近になって知りました。 冬の凍った道の表面に 尖った突起が多数できる現象で、 この突起がそろばんの珠に似ていることから そうした呼称があるらしい。 ▲はい、これです。 現象そのものは見たことがあったけれど、 博物館の自然科学系学芸員の知人が 話題にしていたことから、 初めて「そろばん」の名を知りました。 これをそろばんの珠に見立てたネーミングは 大したセンスです。 僕なんか「いぼいぼ道路」とか 「とげとげ路面」くらいしか 思い浮かびませんけどね……。 カニの脚の表面なんかにも 近いような気がしますが。 この写真ではいびつに 潰れた珠が目立ちますが、 状況によっては尖った突起が 整然と並ぶこともあるようです。 あまり尖るとタイヤがパンクしないか 心配になるくらいですが、 実際にタイヤを突き破ることは さすがにないでしょう。 それよりも突起によって タイヤの接地面積が 極端に小さくなって、 グリップが悪くなるのが危ない。 そろばん道路が出現するのは、 車の流れの速い幹線道路ではなく、 市街地で比較的交通量の多い、 バス通りなんかに多いようです。 しばらく降雪がなく、 気温が上がって アイスバーン化した路面が 溶けかかったような日に、 見られることが多い気がします (上の写真を撮ったのも、まさにそういう場所・状況)。 そろばん道路とは別に、 路面が波状というか、 洗濯板みたいな デコボコになることもあります。 ▲この写真では、 洗濯板とそろばん珠が ミックスされているような 感じです。 気になるのは、 そろばん珠が発生する原因ですが、 結論からいうとまったく不明らしい。 上の写真を見ても、 突起ができているのは 片側車線だけであることから、 その場所での車の走り方 (スピード、発進・停止などの動き)に 関係があることは確かなようです。 自動車の車体から落ちる 雪や氷の固まりが突起になる、 という説もあるようですが、 感覚的にはどうも同意しかねる感じ……。 いずれにしても気象条件、交通の状況、 除雪作業の程度など いろいろな要素が絡み合うので、 原因の究明は難しいようです。 そもそも研究して発生を未然に防ぐより、 さっさとブルで削った方が現実的だし……。 ▲こ、これは……。 上の写真を撮った場所から ほど近いところで見た光景。
これがホントのそろばん道路、なんちって……。
by wilderness-otaru
| 2015-02-19 21:49
| できごと
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