石狩川 かつて行き来した外輪船

北海道新聞社からの新刊、
『北海道遺産読本』の執筆をしながら
新たに知ったことはいろいろありましたが、
比較的身近なところで、
印象的だったのが石狩川。

北海道一の大河で、古くは水運が盛んだった、
という程度のことは知っていたけれど、
川を外輪船が行き交っていたとは、
今回初めて知ったことでした。

外輪船はスクリューを使う船に比べ
水深の浅いところでも航行しやすく、
ミシシッピ川のものが有名。
あとはディズニーランドの
マークトウェイン号ですね。

石狩川を走っていた外輪船の
レプリカを展示しているところがあります。
「江別河川防災センター」。

その名のとおり、水害が発生した際には
防災・復旧活動の拠点となったり
避難場所となったりするところ、らしいです。
しかし外見からはそうした機能に関するものは
まったく見えません。

国道12号沿いにあるガラス張りの建物内には
地元産品の販売や飲食店もあり
「道の駅」のような感じです。
で、ここにレプリカ外輪船が展示されている、と。

建物の存在は前から知っていて、
国道をクルマで走り抜けながら、
ガラス張りの中に何やら大きなものがあることまでは
見ていました。
しかしそれが何であるかは知らなかった。
で、先日(GWの頃です)、岩見沢方面に行く途中に
立ち寄りました。
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建物に入ると、頭上に外輪船
「上川丸」が。
物販コーナーの上に置いたつくりで
なかなか意外性があります。
しかし館内にいる人は来慣れているのか、
この巨大展示物に関心を示す様子がまるでなし。
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解説によると上川丸は
明治22(1889)年から昭和10(1935)年まで
石狩川を走った船。
全長25m、総トン数は60t。
動力源については記載がなかったけれど、
当然、蒸気機関でしょう。
模型は実物大で、よくできています。
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これがいちばんの特徴である「外輪」。

建物2階には、石狩川の水運に関する展示があり、
なかなか充実した内容でした。
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上川丸が走っていた時代の様子を
再現したジオラマ。
江別は石狩川に夕張川、千歳川が
合流する位置にあり、
また鉄道との接点でもあるため、
交通の要衝だったわけです。

空知地方は米作をはじめ、
農業の盛んな一帯で、
農作物を運ぶのに、
川が重要な役割を果たしました。

江別の川沿いには、
川で運ばれてきた荷を納める
石造りの倉庫がたくさんありました。
いくつかは現存するようで、
今度はそれらも訪ねてみたいと思います。

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防災センターが建つのは
石狩川と千歳川の合流するあたり。
建物背後を流れるのは千歳川、
ちょうど対岸に石造やレンガ造りの
倉庫が建っています。

願わくば、小さくてもいいから
実際に走れる外輪船を復元して、
川のクルーズをやったら、
ステキだろうな。
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鉄道の線路もすぐ近く。
行ったのは鯉のぼりの時期でした。









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by wilderness-otaru | 2017-06-09 12:27 | 北海道の各地 | Comments(0)
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