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江差、姥神大神宮渡御祭【前編】

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かねてから行きたかった江差、
姥神大神宮渡御祭を見てきました。
370年ほど前に始まったとされ、
北海道では最も長い歴史をもつ
お祭りです。

期間は毎年8月9〜11日。
9日の夜、江差に着き、
11日の昼過ぎまで滞在しました。
撮った画像はものすごく多く、
セレクトに悩みますが、
以下、いくつかを載せます。

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▲江差に着いた9日夜、
時刻は12時近くでしたが、
高台の方からお囃子が聞こえてきました。
音を頼りに行ってみると、
静かな住宅地の一角に
“ヤマ”(山車のことをこう呼びます)が置かれ、
若者のグループが笛と太鼓を奏でています。

優雅な祇園囃子を間近に聴くのは
もちろん初めて。
翌日への期待が一気に高まりました。

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▲一夜明け、朝7時過ぎ。
祭りの装束に身を包んだ少年たち。
長い1日の始まりです。
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▲姥神大神宮では、
準備が着々と進んでいました。

やがて神社前に向かって
町内各地から、それぞれのヤマが
集まってきます。
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▲昨夜見た「源氏山」。
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▲単に移動ではなく、
すでにそれぞれのヤマは
お囃子を奏でていて
見応えがあります。
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▲13のヤマのなかで唯一、
「山」の付かない松寶丸。
船の形をした山車で、
弘化2(1845)年の作だそう。
北海道有形文化財に指定されています。
(この写真だけは巡行2日目、帆を上げたときの撮影です)。


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▲神社前の広場に
13基のヤマが勢揃い。
壮観です(写真には収まりきれません!)

昼過ぎ、いよいよ巡行の始まり。
江差の市街地は、
海沿いの「下町」と高台の「上町」とに
大きく分けられますが、
巡行1日目は、下町をまわります。
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▲猿田彦に続いて、神輿が進みます。
近年では各地の神社の例大祭で、
神輿愛好家のグループが担ぐことが多いですが、
ここではそうした人々が入る余地はまったくありません。
伝統の様式に則った渡御なので、
単に威勢よく担ぐのとは違います。

神輿の列が進んだあと、ヤマの巡行が始まります。

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▲太鼓は小学生から、
中学生になると笛、と
年齢によって進んでいくらしい。

さまざまな場面で、
若い世代の参加が多いのが
とても印象的です。

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▲ありゃりゃ。
お囃子を子守歌に寝ちゃった……。
この子もあと何年か経てば、
しっかりお囃子を奏でるのだろうな。

出発からかれこれ3時間。
市街を北に向かってゆっくりと進んできた
ヤマの行列は方向転換。
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▲ここでは両方向のヤマが、
すれ違う光景が見られます。
そしてこの折り返し後は、
それまでの優雅な囃子に加え、
別な音頭も始まります。
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▲速いテンポで太鼓を打ち鳴らしながら、
「一銭けれ〜、一銭けれ〜
一銭もらって何すんの〜」
と大声で唄って盛り上がります。
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▲このあと夕方になり、ヤマの一行は夕食のため、
しばし休憩に入ります。
見物する僕らも、銭湯に行き、
食事を取って、夜に備えました。














by wilderness-otaru | 2017-08-13 12:42 | 北海道の各地 | Comments(0)
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