小樽市街、西側にある幸(さいわい)は、
昭和40年代に宅地開発が行われた 市内では比較的新しい町です。 一帯は明治時代からの農地で、 榎本武揚が所有した土地でもありました。 榎本は現在の市街中心部、 稲穂界隈の土地ももっていましたが、 その時代の幸は山奥の僻地。 何でこんな土地を所有したのかフシギです。 ともあれ一帯は農地として開発され、 「常春園」という農場が造られました。 畑や果樹園があったらしい。 現在の幸の中心部には 「りんご通り」と呼ばれる道路があります。 住宅地の中では幅が広く、 中央分離帯のある道です。この分離帯に、 リンゴの木が植えられたのが名前の由来。 かつて果樹園があったことから、 それにちなんでリンゴを植えたようです。 一時は40本ほどのリンゴの木があり、 その収穫祭としての「りんご祭り」が 行われるようになりました。 しかし食用になるリンゴが獲れたのは、 植えてから5年ほどだったそう。 りんご祭りは現在も行われていますが、 収穫には関係がなく、 単に地域の夏祭りとなっています。 その後、リンゴの木の多くは、 桜の木に植え替えられています。 でもりんご通り南側には、 わずか数本ながらリンゴの木が健在。 たわわに実を付けていました。 実はすでに熟しているようですが、 収穫はしないのだろうか……と 気になります。 画面右側のピークは塩谷丸山。 そういえばこの分離帯で、 かつては町の人が花を育て、 花壇のコンクールで入賞したことも あったらしい。 しかし現在、花壇はなく単に緑地です。 “名物”といえるのが、「幸会館」。 町内会館としては際だってゴージャスで、 リゾートホテルか結婚式場か、という感じです。 竣工したのは2004年10月、 総工費は1億3400万円。 当然、住民の負担も大きいですが、 6年にわたり分割して徴収し、 清算が完了しているそうです。
by wilderness-otaru
| 2017-10-05 16:41
| 小樽散歩
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