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道北の旅 “天北国道”、かつての名寄本線の跡

北海道の各地を取材で旅することが多いです。
道内のいろいろな道路を走ってきましたが、
主要国道でもまだ、通ったことのない道は
けっこうあります。

先日はオホーツク海岸の興部(おこっぺ)へ。
そのとき通った国道239号も、初めて走る道でした。
下川町の市街を過ぎ、一ノ橋という地名を目にして、
初めてここがかつての名寄本線の
ルートであることに気付きました。

一ノ橋の集落に差し掛かった際、
もしや、何か鉄道の痕跡はないかと
ゆっくり走りながら見回すと……。
あった!
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道路脇に駅名看板が立っています。
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背面はこんな感じ。
沿革が記されています。
それによると開駅は大正9年10月25日、
平成元年4月30日で、名寄本線は廃止。

道路に面した建物、
ひょっとして駅前旅館だったのではないだろうか……。
何となくそんな造りに見えますが、違うかな。
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ホームがあったのがこのあたりだそう。
「夫婦松」が植えられています(松ではなくてイチイですが……)

ここから東側には天北峠が控えています。
天塩と北見の境にある峠。
峠としては比較的なだらかですが、
鉄道にとっては難所でした。
かつて、いわゆるSLブームの時代には
峠の区間である一ノ橋と上興部のあいだが
撮影名所として知られていました。
一ノ橋の地名に見覚えがあったのも、そのため。

私も昔、来たことがあります。
1974年12月、中学2年生の冬休みでした。
蒸気機関車の全廃まで約1年という末期で、
私にとって撮影旅行はこれが最後でした。
厳冬の北海道はもちろん初めてで、
ちょっとした緊張感がありました。

クルマでは大した登りを意識することもなく
簡単に峠を越えて、上興部へ。
ここにも駅の痕跡はないかなと思ったら、
あったぁ〜。今度は「鉄道資料館」。
何と、駅舎がちゃんと保存されていたのです。
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資料館は冬期休館中で中には入れませんでしたが、
線路跡には車両も。
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気動車にロータリーヘッドという変わった編成です。

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駅舎の前には蒸気機関車の動輪が。
やっぱりキューロクだろうか。

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1974年12月27日、一ノ橋〜上興部間で。
もっと周囲の風景を写し込めば良かったのに。
この頃もそういう意識はもっていて、
景色の開けたところを探しながら撮っていましたが、
ここでは雪が深くて、いい場所にたどり着けなかったのか……。

小さな駅舎跡にしばらく佇んだ後、
またクルマを進めます。

少し走ったところで今度は、
きれいな木造校舎に目を奪われました。
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上興部中学校の跡だと、
道路脇の小さな碑に刻まれていました。
閉校は昭和60年3月、名寄本線廃止の4年前。

玄関の上に看板が掲げられているので、
何か再利用されている様子。
建物もよく手入れされているようです。









by wilderness-otaru | 2018-04-12 23:54 | 北海道の各地 | Comments(0)
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