豊平峡で紅葉を愛でたあと、
定山渓の豊平川にカヤックを浮かべます。 温泉街の下流側に「玉川橋」という小さな橋があり、 その下あたりから小径をたどると 河原に下りられます。 近年ではカヌーの商業ツアーが行われ、 けっこう参加者を集めていますが、 われわれのように、個人的に漕ぎに行く人も 少なくないようです。 ここからさらに下流には「一の沢ダム」があり、 そこで川の水が堰き止められるため、 川の一部が湖のようになっています。 フネで遊べるのはこの部分。 一の沢ダムは発電のために造られたもので、 完成は大正15年と古いです。 その後、昭和の初めには「玉川聚楽園」という 遊園地ができ、舟遊びが行われるようになったらしい。 近年、カヌーが集まるようになったのは、 まさに同じ場所です。 現在、橋の改修工事が行われているようで、 車両は通行止めとなっています。 水面から見上げる紅葉がきれい。 「舞鶴の瀞」と呼ばれたそう。 いかにも昭和初期的、風雅な名前です。 「←この先危険」の看板が見えますが、 これが、本当に危険なのです。 一の沢ダムは堤体の上を水が乗り越え、 流れ落ちる造りで、堤体は水面から見えません。 舞鶴の瀞は、一見したところ穏やかな湖ですが、 下流側ではいきなり大きな滝となって 数10mも落ち込んでいるのです! 知らずに接近して落ち込む流れに呑まれたら…… と想像するとぞっとします。 堤体の手前には、各地のダムによく見られる、 水面にブイを並べたフェンスがありません。 湖面から滝の存在がまったく見えないだけに、 実はすごい危険が潜んでいるのではないだろうか……。 これだけ利用者が多い昨今、 この状態でいいのかと心配になります。 ここでのカヌーをドローンで撮影した動画が youtubeにありました。 とても美しい映像ですが、 上空から見ると滝の危なさがよくわかり、 背筋が凍る思いがします。 (1’55あたりからがスゴイ!!) これを見たら絶対、誰も下流には近寄らないだろうな。 舞鶴の瀞でカヌーを漕げる区間は わずか600mほどの距離の往復で、 時間にすれば30分程度。 漕ぐには物足りませんが、 水面からの紅葉ウォッチングとして、 ま、たまにはこういうのもいいかな…… 今回撮影した動画です。
by wilderness-otaru
| 2018-10-18 11:46
| 北海道の各地
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