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道外遠征 北陸の旅【10】 海上から「蝦夷地」を見る

前回「最終章」と書いたのに、まだあんの!?
あるんです。

新潟を午後11時過ぎのフェリーに乗りましたが、
これは秋田経由の苫小牧行き。
連休の繁忙期、予約するのが遅くて
小樽行きが取れなかったのです。
小樽港から10分のところに住んでいるのに、
なんで苫小牧に……と悔やみました。

しかしこの船旅は実に快適でした。
新潟→小樽の便は早朝4時に着くのに対し、
新潟→苫小牧は朝7時前に秋田に入港、
1時間あまり停泊したのち、
苫小牧に向かうスケジュールです。
苫小牧着は17:20なので、
秋田出航後は日中、東北沿岸の風景をまぢかに望み、
北へと進む様子が船内からはっきり見られます。

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これは秋田出港後まもなくすれ違う、
南行きの便。
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青森県沖を航行中。
岩木山の姿がくっきりと望まれます。

岸から比較的近いところを進むので、
ケータイの電波もばっちりです。
(船内にwifiもあるけど使い勝手は今イチだった……)
位置情報を見ながら、国土地理院のサイトを開き、
風景を地形図と照らし合わせられるのが楽しいです。
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津軽海峡に入っていく。
右に北海道・白神岬、左に下北半島が見えています。
この海の底を、トンネルが通っているのが信じ難い感じ。
今、見ている海の下を、ちょうど新幹線が
走り抜けているのかもしれない。

今回の旅の大きな目的は北前船にまつわる
史蹟を訪ねることでした。

日本海岸を北上した北前船の船員たちも、きっと
ここに来て遠めがねを覗きながら
「おお蝦夷地が見えたぞお〜!」と叫んだのかも……と想像します。
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函館沖を通過中。小さく見える船は函館港に向かう
青函フェリーだろうか。
函館山のある半島地形がよくわかります。
背後には駒ヶ岳。
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恵山沖を通過。
津軽海峡は船の往来が多いです。
吹く風が冷たくなり、「北海道に帰ってきた!」という感じがひしひし。

という具合で天気にも恵まれ、
海上からの風景を堪能できる船旅でした。

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午後5時過ぎ、苫小牧東港に入港。
陸地を掘り下げて造った港で、
平坦な砂浜の中に、でっかいフェリーがゆっくりと進んで行くのが
フシギな光景です。

苫小牧からわが家までは、約1時間。

これで北陸の旅レポは終わりです。

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by wilderness-otaru | 2019-05-27 12:36 | 北海道外のこと | Comments(0)
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