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トレーラーに乗った「アイアンホース号」

小樽市総合博物館の敷地内を走る
蒸気機関車、“アイアンホース号”(Porter4514)。
昨年秋、ボイラー内「溶け栓」周辺の損傷が見つかり、
運行休止となりました。

蒸気機関車のボイラーを直せる会社は
今や国内に数少なく、アイアンホースのボイラーは
大阪まで運ばれます。

溶け栓自体の修理は比較的容易らしいですが、
煙管のはめ込み部にも劣化が見られることから、
大掛かりな修理が施されることとなりました。
何といっても運ぶのが大変だから、この際にと……。

本日(2018.4.23)はアイアンホースをまず、
札幌の鉄道車両工場まで輸送。
そこで取り外したボイラーを後日、
大阪まで運ぶという段取りです。

この日は機関庫内で眠ったままの機関車を、
庫から引き出し、トレーラーに積む作業が行われます。
アイアンホースを外部に運び出しての修理は10年ぶり。

作業の様子は報道機関や関係者に公開されたので、
見てきました。
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作業はまず、機関車本体の後ろに連結される
テンダー(炭水車)を切り離すことから始まります。
炭水車は通常、連結したままなので、
容易には外せません。
水・重油・圧縮空気のパイプをまず外し、
中間連結器を解放するのは
かなり手間の掛かる作業です。
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並行して、機関車前部では、
カウキャッチャー(排障器)
取り外し作業が行われていました。
機関車本体の外装品で取り外すのはこれだけです。
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カウキャッチャーを外したところ。
違う機関車の顔に見える。
これはこれでいいかも……。
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テンダーを外したところ。
普段は見られない場所なので、
観察するのが楽しみでした。
中央が連結棒。ドローバーと呼ばれます。

太い鎖は、連結棒のトラブルに備えた安全装備。
両脇に水と燃料が各2系統。
中央にブレーキ用圧縮空気のパイプが
out、inの2本。

アイアンホース号は圧縮空気のタンクが
テンダー上に設けられています。
圧縮機は機関車本体にあるので、
圧縮空気は本体・テンダー間を
往復するというわけです。

テンダーが切り離されたところで、
機関車本体を動かします。
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車輪とレールの間に大きな鉄棒を挟み、
テコにして機関車をわずかに動かし、
あとは人力でぐいぐいと押すのみです。
一度動き出すとあとはわりとラクみたい。

機関庫を出て転車台に乗せ、
向きを変え……
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そこで再び押し出します。

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ここでいよいよ吊り上げ作業の開始。
機関車前後の台枠に吊り具を掛け、
2台の大型クレーン車で持ち上げます。

慎重な準備作業ののち、
アイアンホースは高々と持ち上げられて
トレーラーの荷台へ。
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それにしても、いい天気で良かった。
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そろりそろりと荷台の上に着地。
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これで積み込みは完了。
作業を始めてから1時間ちょっとでした。

さてこのあとは札幌まで移動です。
機関車を積んだトレーラーが走るのは
珍しい光景で、そのためにヘリコプターを
飛ばしたTV局もあったほど。

博物館からずっと小樽港沿いの道を通り
東小樽の交差点で国道に出る、と
事前に公表されていたので、
ルート上でカメラを構えた人も
少なくなかったようです。

私は築港臨海公園近くの歩道橋上で
待機していました。
何人かの知人と連絡を取り合っていたので、
12時に博物館を出たことは確認。
しかしその後、待てど暮らせど
トレーラーが来ない。
そのうち、東小樽の国道沿いで待機した仲間から
「何とか撮れた!」とオドロキの一報が。

まさかまさかの、別ルート!!
トレーラーはなぜか途中、龍宮橋へ右折して、
そこから臨港線に入ってしまったらしい。

肩透かしを食らった人はけっこういたみたい。
(博物館職員も含め!!……)
そんななかで弊社関係者が撮ったのがこの写真。
海バックでよく撮れました。
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けっこうなスピードで走り去ったとのことでした。
まあ大型トレーラーにとっては軽い荷なんだろう。

こうして見ると小さくて可愛い。
修理期間は約2ヶ月の予定だそうです。
無事に帰ってこられますように……。

そうそう、大事なお知らせです。
アイアンホースの修理には資金が不足していて、
一般からの寄付を募っています。
返礼品の一部は、弊社も協力しています。








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by wilderness-otaru | 2018-04-24 00:25 | できごと | Comments(0)

ニセコ連山・目国内岳に登る

ニセコ連山の西端近くに位置する
目国内岳(1202m)は、好きな山のひとつです。
これまで山スキーで春の時期ばかり、
10回くらい登っただろうか。

新見温泉(休業してしまいましたが……)から
彼方に見えているピークに向かって
真っ直ぐ登っていきます。
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ダケカンバの樹林の間を進む。
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登るにつれ視界が広がっていく。
中央の、いちばん高く見えるピークが
チセヌプリ……だと思う。

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前目国内岳との鞍部近く、
樹林帯が終わるあたり。
目国内岳のピークが目の前に。
近いような、遠いような。

ここからは広い一枚斜面の登りです。
スキー場の中級者ゲレンデくらいの斜度、
ジグを切らずに直登が可能です。
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岩の連なる山頂に向かってまっすぐに。
ただ、画像ではわからないけれど、
風は猛烈に強くて耐えるのが大変。
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山頂からの展望。少し霞んでいますが
前目国内、白樺山、シャクナゲ岳、チセ、ニト、イワオ、
アンヌプリとニセコの山々が連なり、
その先には羊蹄山。

ここからの滑りも最高に気持ちよかったです。

ところで下山して、これまでは真っ先に
新見温泉の風呂に入るのがお決まりでした。
野趣ある温泉で、今さっきまでいた
目国内岳のピークを見ながら入る
露天風呂の心地よさ……。

その温泉が今はもうありません。
ここにはともに「新見」の名の付く
「本館」「温泉ホテル」と2軒がありましたが
2016年3月でどちらも閉館。
本館の方だけは2017年1月に再開されましたが、
その年の6月には早くも再び閉館。

今回、登りの途中で建物を見ましたが、
どちらも雪のためか屋根の一部が落ち、
かなり荒廃している様子でした。
再建は難しそうで、残念な限りです。








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by wilderness-otaru | 2018-04-22 13:27 | アウトドア | Comments(0)

三国峠を越えて十勝へ

道北の何カ所かを巡ったのち、
一気に南下して十勝へ。
今回の取材は移動距離が大きいです。

まずは層雲峡。
冬のあいだ開催していた「氷瀑まつり」はすでに終わり、
氷の大きな造形を壊す作業が進んでいました。
ちょこっと見物します。
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重機を使って骨組みの木材をバキバキと。
さっぽろ雪まつりでは閉会翌日、
雪像の解体が見ものとして注目されます。
が、ここでの解体はどうも絵になりません。
骨組みがあるのが大きな違いみたい。

層雲峡でもう1カ所立ち寄ったのは、セブンイレブン。
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国立公園内にあるため、店舗の看板は地味です。
その代わり、道路からよく見える位置に
1台の軽自動車が停められて、看板の役割をしています。

私はここ数年、何回かこの場所を通っていますが、
この“看板カー”はいつも同じ位置に停まっています。
多分、動かなそう。ナンバープレートは付いてますが……。
ちなみにこのセブン、スキージャンプの
高梨沙羅選手の実家が経営しているらしい。
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三国峠。
北海道内の国道では最も標高が高い場所。
約1150mです。
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ニペソツがくっきりと見えました。

上士幌町に入り、ここからの注目は旧国鉄士幌線のアーチ橋。
過去に何度も通っていますが、やはり素通りはできません。
あまり時間がないけれど、手軽に見られるものだけは
押さえておきます。
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▲第五音更川橋梁。長さ109m。
国道沿いにある橋としては最も長い。
大きな川の流れに架かる様子が美しく、
私の好きな風景のひとつ。

川沿いまで下りることもできます。
昨年発刊された『「北海道遺産」読本』(北海道新聞社刊)では、
下からこの橋を見上げた写真を大きく使ったのでした。

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▲三の沢橋梁。上が遊歩道になっています。
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▲第三音更川橋梁。71m。
泉翠峡という景勝地に架かる橋。
32mというスパンの大きなアーチが特徴です。

……という具合に、急ぎ足でしたが
国道脇から見られる橋を3つ撮っておきました。
ここから一路、帯広へと急ぎます。









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by wilderness-otaru | 2018-04-16 19:09 | 北海道の各地 | Comments(0)

道北の旅 “天北国道”、かつての名寄本線の跡

北海道の各地を取材で旅することが多いです。
道内のいろいろな道路を走ってきましたが、
主要国道でもまだ、通ったことのない道は
けっこうあります。

先日はオホーツク海岸の興部(おこっぺ)へ。
そのとき通った国道239号も、初めて走る道でした。
下川町の市街を過ぎ、一ノ橋という地名を目にして、
初めてここがかつての名寄本線の
ルートであることに気付きました。

一ノ橋の集落に差し掛かった際、
もしや、何か鉄道の痕跡はないかと
ゆっくり走りながら見回すと……。
あった!
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道路脇に駅名看板が立っています。
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背面はこんな感じ。
沿革が記されています。
それによると開駅は大正9年10月25日、
平成元年4月30日で、名寄本線は廃止。

道路に面した建物、
ひょっとして駅前旅館だったのではないだろうか……。
何となくそんな造りに見えますが、違うかな。
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ホームがあったのがこのあたりだそう。
「夫婦松」が植えられています(松ではなくてイチイですが……)

ここから東側には天北峠が控えています。
天塩と北見の境にある峠。
峠としては比較的なだらかですが、
鉄道にとっては難所でした。
かつて、いわゆるSLブームの時代には
峠の区間である一ノ橋と上興部のあいだが
撮影名所として知られていました。
一ノ橋の地名に見覚えがあったのも、そのため。

私も昔、来たことがあります。
1974年12月、中学2年生の冬休みでした。
蒸気機関車の全廃まで約1年という末期で、
私にとって撮影旅行はこれが最後でした。
厳冬の北海道はもちろん初めてで、
ちょっとした緊張感がありました。

クルマでは大した登りを意識することもなく
簡単に峠を越えて、上興部へ。
ここにも駅の痕跡はないかなと思ったら、
あったぁ〜。今度は「鉄道資料館」。
何と、駅舎がちゃんと保存されていたのです。
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資料館は冬期休館中で中には入れませんでしたが、
線路跡には車両も。
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気動車にロータリーヘッドという変わった編成です。

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駅舎の前には蒸気機関車の動輪が。
やっぱりキューロクだろうか。

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1974年12月27日、一ノ橋〜上興部間で。
もっと周囲の風景を写し込めば良かったのに。
この頃もそういう意識はもっていて、
景色の開けたところを探しながら撮っていましたが、
ここでは雪が深くて、いい場所にたどり着けなかったのか……。

小さな駅舎跡にしばらく佇んだ後、
またクルマを進めます。

少し走ったところで今度は、
きれいな木造校舎に目を奪われました。
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上興部中学校の跡だと、
道路脇の小さな碑に刻まれていました。
閉校は昭和60年3月、名寄本線廃止の4年前。

玄関の上に看板が掲げられているので、
何か再利用されている様子。
建物もよく手入れされているようです。









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by wilderness-otaru | 2018-04-12 23:54 | 北海道の各地 | Comments(0)

祝津港からトド岩へ

本日の海上活動は祝津。
港を出て北側、トド岩を目指します。
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漁港の防波堤と日和岬、ダブル灯台。
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海上はまずまず穏やか。
このときはね……。

トド岩にアプローチします。
トド岩は名前のとおり、
冬のあいだは本当にトドが集まる場所です。

今気が付いたのだけど……
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トド岩ってトドの形に似てない?
上半身をグッと持ち上げた感じ。
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過去には4月に入っても
トドが見られたことがあったので、
ひょっとすると、と期待していたのだけど……
ダメでした。トドのトの字もなし……。
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ここから先、オタモイ方面は
海面が荒れていて、進むのを断念。
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帰りは向かい風が強くなってきて
けっこう大変でした。










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by wilderness-otaru | 2018-04-01 23:12 | アウトドア | Comments(0)