タグ:アイアンホース ( 5 ) タグの人気記事

〈アイアンホース号〉ブックレットができました

弊社ではこのほど、
小樽市総合博物館の敷地内を走る
蒸気機関車「アイアンホース号」を解説する
ブックレットを制作しました。
d0174510_10550628.jpg
d0174510_10552917.jpg
A5判・20ページのコンパクトな冊子ですが
1909年製のこの機関車の来歴、
メカニズムなどを掘り下げて紹介する内容です。

アイアンホース号は2017年秋
ボイラーに故障が発生し、
現在は大阪の工場で修理中です。
去る4月23日には博物館敷地内の機関庫から
車体を搬出する作業が行われました。

修理に要する費用は一般からの募金で調達するため
クラウドファンディングが行われています。
博物館では、募金者への返礼品として
いろいろなモノ・コトを用意しています。

今回、弊社でこのブックレットを作ったのは、
返礼品のひとつとして使ってもらうためで、
博物館に対し、必要な
全数(400部予定)を寄贈しました。
当方でも、アイアンホース号の修復に、
何らかの協力をしようと思っていましたが、
単におカネを出すのでなく、
出版業としてできることをしようと。

この機関車に関しては、これまでに
いろいろな取材をしてきたので
その内容を紙面に活かすことができました。
掲載した写真は、機関庫内で撮られた、
一般の人が見られないアングルのものを
多く使っています。
d0174510_12484210.jpg

d0174510_11084221.jpg
d0174510_11073666.jpg
d0174510_11102513.jpg

d0174510_11093596.jpg
編集にあたり、アイアンホース号の
細密イラストも制作しました。
d0174510_11131288.jpg
d0174510_11135230.jpg
d0174510_11150269.jpg
このイラストと、本文で使用した画像、
計5点でポストカードも制作し、
ブックレットとセットで返礼品にしています。

このブックレットは当面、
返礼品のみとして使われます。
アイアンホース号が完全に復活したのちには
博物館売店などでの市販もする予定です。

ブックレットの内容は
弊社ウェブサイトでも紹介しています。









[PR]
by wilderness-otaru | 2018-06-19 11:16 | 出版物のご案内 | Comments(0)

トレーラーに乗った「アイアンホース号」

小樽市総合博物館の敷地内を走る
蒸気機関車、“アイアンホース号”(Porter4514)。
昨年秋、ボイラー内「溶け栓」周辺の損傷が見つかり、
運行休止となりました。

蒸気機関車のボイラーを直せる会社は
今や国内に数少なく、アイアンホースのボイラーは
大阪まで運ばれます。

溶け栓自体の修理は比較的容易らしいですが、
煙管のはめ込み部にも劣化が見られることから、
大掛かりな修理が施されることとなりました。
何といっても運ぶのが大変だから、この際にと……。

本日(2018.4.23)はアイアンホースをまず、
札幌の鉄道車両工場まで輸送。
そこで取り外したボイラーを後日、
大阪まで運ぶという段取りです。

この日は機関庫内で眠ったままの機関車を、
庫から引き出し、トレーラーに積む作業が行われます。
アイアンホースを外部に運び出しての修理は10年ぶり。

作業の様子は報道機関や関係者に公開されたので、
見てきました。
d0174510_23293118.jpg
作業はまず、機関車本体の後ろに連結される
テンダー(炭水車)を切り離すことから始まります。
炭水車は通常、連結したままなので、
容易には外せません。
水・重油・圧縮空気のパイプをまず外し、
中間連結器を解放するのは
かなり手間の掛かる作業です。
d0174510_23301536.jpg
d0174510_23501274.jpg
並行して、機関車前部では、
カウキャッチャー(排障器)
取り外し作業が行われていました。
機関車本体の外装品で取り外すのはこれだけです。
d0174510_10065054.jpg
カウキャッチャーを外したところ。
違う機関車の顔に見える。
これはこれでいいかも……。
d0174510_23524389.jpg
テンダーを外したところ。
普段は見られない場所なので、
観察するのが楽しみでした。
中央が連結棒。ドローバーと呼ばれます。

太い鎖は、連結棒のトラブルに備えた安全装備。
両脇に水と燃料が各2系統。
中央にブレーキ用圧縮空気のパイプが
out、inの2本。

アイアンホース号は圧縮空気のタンクが
テンダー上に設けられています。
圧縮機は機関車本体にあるので、
圧縮空気は本体・テンダー間を
往復するというわけです。

テンダーが切り離されたところで、
機関車本体を動かします。
d0174510_23313443.jpg
車輪とレールの間に大きな鉄棒を挟み、
テコにして機関車をわずかに動かし、
あとは人力でぐいぐいと押すのみです。
一度動き出すとあとはわりとラクみたい。

機関庫を出て転車台に乗せ、
向きを変え……
d0174510_23365479.jpg
d0174510_23374383.jpg
そこで再び押し出します。

d0174510_23392848.jpg
ここでいよいよ吊り上げ作業の開始。
機関車前後の台枠に吊り具を掛け、
2台の大型クレーン車で持ち上げます。

慎重な準備作業ののち、
アイアンホースは高々と持ち上げられて
トレーラーの荷台へ。
d0174510_23413732.jpg
d0174510_23435146.jpg
それにしても、いい天気で良かった。
d0174510_23451392.jpg
そろりそろりと荷台の上に着地。
d0174510_23461474.jpg
d0174510_23474510.jpg
これで積み込みは完了。
作業を始めてから1時間ちょっとでした。

さてこのあとは札幌まで移動です。
機関車を積んだトレーラーが走るのは
珍しい光景で、そのためにヘリコプターを
飛ばしたTV局もあったほど。

博物館からずっと小樽港沿いの道を通り
東小樽の交差点で国道に出る、と
事前に公表されていたので、
ルート上でカメラを構えた人も
少なくなかったようです。

私は築港臨海公園近くの歩道橋上で
待機していました。
何人かの知人と連絡を取り合っていたので、
12時に博物館を出たことは確認。
しかしその後、待てど暮らせど
トレーラーが来ない。
そのうち、東小樽の国道沿いで待機した仲間から
「何とか撮れた!」とオドロキの一報が。

まさかまさかの、別ルート!!
トレーラーはなぜか途中、龍宮橋へ右折して、
そこから臨港線に入ってしまったらしい。

肩透かしを食らった人はけっこういたみたい。
(博物館職員も含め!!……)
そんななかで弊社関係者が撮ったのがこの写真。
海バックでよく撮れました。
d0174510_00051819.jpg
けっこうなスピードで走り去ったとのことでした。
まあ大型トレーラーにとっては軽い荷なんだろう。

こうして見ると小さくて可愛い。
修理期間は約2ヶ月の予定だそうです。
無事に帰ってこられますように……。

そうそう、大事なお知らせです。
アイアンホースの修理には資金が不足していて、
一般からの寄付を募っています。
返礼品の一部は、弊社も協力しています。








[PR]
by wilderness-otaru | 2018-04-24 00:25 | できごと | Comments(0)

博物館の機関車、アイアンホース号

小樽市総合博物館の敷地内を走る、動態保存の蒸気機関車、
アイアンホース号の最近の画像です。
機関庫内は一般公開されていませんが、
許可を得て、朝の機関車始動の様子を撮影しました。
d0174510_2212399.jpg

秋色の機関庫。
d0174510_22134597.jpg

奥に見える機関庫は〈機関車庫三号〉。
現存する機関庫として国内最古、美しいレンガ建築です。
d0174510_22153295.jpg

この機関車〈アイアンホース〉は1909年アメリカ、
ポーター社製。北海道初の鉄道、幌内鉄道を走った
弁慶、義経、しづかなどと同じメーカーです。

中米・グアテマラの農場で使われたのち、
アメリカ本土の遊園地などで使われ、小樽に来たのは1993年。
105年もの長い生涯のあいだに、石炭から重油焚きに改造されています。
ボイラーの蒸気を使って重油を噴霧する機構です。
ただし起動時には当然、蒸気がないので
最初だけは外部から圧縮空気を入れて重油を燃やします。
d0174510_2220998.jpg

d0174510_22204659.jpg

蒸気圧を上げるまでのあいだ、機関車の点検・整備が行われていました。

この機関車の運行は11月3日まで。
今シーズンの運転はまもなく終わります。








[PR]
by wilderness-otaru | 2014-11-02 22:31 | 鉄道 | Comments(0)

博物館の蒸気機関車〈アイアンホース〉の大掃除 

小樽市総合博物館の構内を走る蒸気機関車、アイアンホース号。
この機関車の月に1度の大掃除、洗罐作業の見学に行ってきました。
まずは機関車前端の煙室トビラを開けます。
d0174510_0103337.jpg

このアイアンホースのようにアメリカの機関車は、
トビラがボルト止めなので開けるには工具が必要。
ハンドル1箇所で開閉できる近代の国産機に比べると、
手間がかかります。
d0174510_2359432.jpg

d0174510_23592314.jpg

煙室の奥にある煙管内部に溜まった煤を掻き出す作業です。
先端にブラシの付いた鉄棒を差し入れて、
1本ずつ掃除していきます。煙突掃除の要領。
このアイアンホースは小型なので煙管は2m少々ですが、
これがD51クラスになると5.5mほどもありますから
大変な作業であることは容易に察せられます。

アイアンホースの煙管は、ざっと数えて100本あまり。
煤が詰まっているとブラシが通りづらく、
力を入れて押し込まなくてはなりません。
しかも下に行くにつれ中腰の姿勢になるので、
なかなか大変。
d0174510_091328.jpg

これが煙室の内部です。Ω型に見えるのが主蒸気管。
左右のシリンダーに動力源となる蒸気を送り込む管です。
下から突き出ているのは吐出管。シリンダーで使った後の蒸気を、
真上の煙突に向けて吐き出す管です。
高圧の蒸気を吐き出す勢いで、
奥の煙管から燃焼ガス(煙)を誘い出して通風する仕組み。

煙管突きが終わったら今度は反対側、
運転室側から圧縮空気を使って吹き出しです。
焚き口戸を開け、火室の奥の煙管に
エアーのノズルを差し込んで、また1本ずつ掃除します。
d0174510_021574.jpg

空気を吹き込むと、ぶは〜っと、
すごい勢いで煤が吹き出します。
これをまた100回あまり。
その後、ボイラー水をすべて抜き、
下に溜まった水を洗い流す作業なども行います。

蒸気機関車は運転もさることながら、
点検・整備も非常に手間のかかる重労働であることを実感。
なかなか貴重な体験でした。






[PR]
by wilderness-otaru | 2014-10-22 00:29 | 鉄道 | Comments(0)

小樽市総合博物館 〜アイアンホースと大勝号〜

久しぶりに、手宮にある小樽市総合博物館に行きました。
いや、博物館にはしょっちゅう行くのだけど───ミュージアムショップで当社の本を売っていただいていることもあり───屋外の展示を見るのは久しぶりです。

博物館のガイドブックもそろそろ改訂のことを考えたいし、夏のうちに少し写真も撮っておこうかと……。

ちょうど〈アイアンホース〉号が運転準備中でした。
d0174510_1575088.jpg

やはり実際に動いている蒸気機関車の人気は高い。

しかし、博物館に数ある展示車両のなかで、少々地味ながら貴重な存在といえるのがこれ、〈大勝号〉。
明治28年製。日清戦争に勝利した直後に完成したことからこの名が付けられました。
d0174510_1510583.jpg


何といってもすごいのは、この機関車が日本人だけで作られたということ。
国産機としては日本で2番目ですが、1番目の機関車がこちらより2年早く、神戸でイギリス人技術者の指導のもとに作られたのに対し、こちらは日本人だけで完成させたのです!
まあ、形としてはその前にアメリカから輸入された〈弁慶〉などを真似たもので、一部は予備部品が流用されているらしいです。
それにしても当時の日本の北辺の地で、自力で機関車を作ってしまおうなどと、思い立つこと自体が立派。すごいぞ手宮!

d0174510_15213640.jpg

d0174510_1523593.jpg

d0174510_1527412.jpg

d0174510_15221428.jpg

d0174510_15252619.jpg

d0174510_15255472.jpg

d0174510_1526152.jpg



〈大勝号〉を見ているうちに、アイアンホースが帰ってきました。
d0174510_1529843.jpg

d0174510_15294782.jpg

ここから見ると、ちょうど天狗山が真後ろになることに気付きました。
「ゲレンデ、急だね〜」
……と違う方向に感心。



機関車はこのあと、転車台に乗って方向転換します。
アイアンホース号の軌間(レール幅)は914mm。
外側のレールが旧国鉄時代の1067mmです。
d0174510_15343665.jpg

やっぱり男の子は汽車が好き。
d0174510_15362671.jpg



アイアンホース号はいったん機関庫に入ってお休みです。
d0174510_15382957.jpg
d0174510_15382771.jpg





[PR]
by wilderness-otaru | 2012-07-13 15:41 | 小樽散歩 | Comments(0)