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『小樽の鉄道遺産』が北海道遺産に

2018.11.2の北海道新聞朝刊を開いて、
へえ〜っと思ったのは『北海道遺産』に
15の物件が追加されたというニュースでした。
小樽関連では『小樽の鉄道遺産』が入ったとのこと。

私は昨年、北海道新聞社から発刊された書籍、
『「北海道遺産」読本』を執筆させていただきました。

といってもあくまでも本を書いただけで、
北海道遺産の運営などには関わっていないので、
その後の追加認定の動向なども知りませんでした。

これまでにあった小樽の北海道遺産は
『小樽みなとと防波堤』1件です。
確かに小樽港の防波堤は歴史的にも
土木工学の視点からも貴重で、
北海道遺産に選ばれるに相応しいものです。

でも小樽といえば運河とか建築物とか、
より一般にわかりやすい史蹟も多く、
それらが北海道遺産に入ってもいいのではないか、
という気はしていました。
その観点からすると今回の“鉄道”は、
まず順当な選定ではないかと思います。

この『小樽の鉄道遺産』に関連する見どころといえば
市街地を通る旧手宮線の線路跡と、
今は小樽市総合博物館となっている
手宮の鉄道史蹟でしょう。

たまたまですが、この日は
博物館に行く用事がありました。
ちょうどアイアンホース号が出発待ちだったので、
踏切から1カット。
背景、手宮公園の紅葉はまだ見られる感じです。
天気が良かったのでいい色になりました。
アイアンホースの今シーズンの運行は、あとわずか。
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ちなみに今回、北海道遺産に選ばれた15件は
以下のとおりです。

 ・利尻島の漁業遺産群と生活文化
 ・旭川家具
 ・三浦綾子記念文学館と外国樹種見本林
 ・増毛山道と濃昼(ごきびる)山道
 ・北海道の集治監(樺戸、空知、釧路、網走、十勝)
 ・小樽の鉄道遺産
 ・大友亀太郎の事績と大友堀遺構
 ・パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)
 ・札幌軟石
 ・蝦夷三官寺(有珠善光寺、様似等澍院、厚岸国泰寺)
 ・しかべ間歇泉
 ・むかわ町穂別の古生物化石群
 ・北海道の簡易軌道
 ・千島桜
 ・松浦武四郎による蝦夷地踏査の足跡

むかわ、武四郎あたりはタイミング的に
“いかにも”という感じですが、
“それがあったか!!”というものも……。

ま、いろいろあって楽しいです。

また本を書きたいなあ……。









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by wilderness-otaru | 2018-11-03 13:07 | できごと | Comments(0)

地震!! 2018.9.6

2018年9月6日、北海道は大変な日になりました。
4日夜から5日朝にかけて、
北海道の西側を台風21号が通過。
強風による被害を残して過ぎ去ったと思ったら、
6日未明の午前3時8分、胆振地方の
厚真・安平付近を震源とする大地震です。
震源付近で記録した震度7は、
北海道では過去最大らしい。

こちら小樽は震度4(もっと強く感じたが……)
大した被害はなかったようですが、
大変だったのはそのあとの停電。
北海道全域で電気の供給が止まりました。

電力の完全復旧には1週間くらいかかるという
予想もあり、さらに水道が止まった地域も
あったようです。

午後になって近所のコンビニに行ってみたら……。
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薄暗い店内の棚はからっぽ。
スーパーやコンビニは、早朝から行列だったそう。

数日は電気なしの生活になることを覚悟していたけれど、
我が家では幸いにも午後5時くらい、
ちょうど日没が近づいた頃、電気が点きました。
復旧の状況は地域によって差があったようです。

「あって当たり前」と思っている電気の
ありがたみを痛感した1日でした。







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by wilderness-otaru | 2018-09-07 00:00 | できごと | Comments(0)

緑町の高台

小樽の“街ネタ”はわりと久しぶりです。
先日、歩く機会があったのは「緑町」。

正式な町名は単に「緑」ですが、
「みどりちょう」といわれることが
多いようです。
一文字だと一般名詞みたいで
わかりづらいせいか……。
昔は「緑町」でしたが、
昭和42年に始まった町名改正で、
“町”が取れたようです。

同様の例として「桜」があります。
これも「さくらまち」と
呼ばれることが多く、
バスの行き先表示も「桜町」。

やはり「町」が付いていた方が
いいと思うのだけど。
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緑町でも最上町に近い高台には、
立派なお屋敷がいくつかあります。

上の写真で背後に見える
高台の一帯には「円吉山」の
通称がありました。
木村圓吉さんという、
著名な財界人の
屋敷があったあたりです。

かつてはこの丘陵が、
スキーには格好の斜面だったらしい。
昔はリフトのあるゲレンデではなく、
広い斜面ならどこでも
スキー場になりました。
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撮ったのは1週間ほど前、
まとまった雪が降ったあと。
その後、気温が上がって雪は
かなり解けました。
そろそろまた降って、
きれいな雪景色が見たいものです。
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正法寺という立派なお寺もあります。

ところで。
緑町第一大通りを歩いていたら、
面白い発見がありました。

焼き鳥屋さんの店先に、
こんな表示がありました。
前を通りすがりに見付け、
思わずムーンウォークで(!?)
戻って再確認。
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▲山陰本線のまくらぎ!
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▲こちらは土讃本線。
四国です。
土佐と讃岐を結ぶ路線。

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▲中部電力さんの電柱!

クルマでは前をよく通るのだけど、
これは気付かなかった。
しかし山陰本線、土讃本線、
中部電力さんと、ずいぶん
遠くから運んだもんだ。
枕木だったら函館本線にも
あるだろうに。
電柱は北海道電力さんでも
いいだろうに。

どういうストーリーがあるのかは
知らないけれど、
町を歩いてみると、
いろんな発見があるものです。











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by wilderness-otaru | 2017-11-29 23:24 | 小樽散歩 | Comments(0)

新日本海フェリーの新しい船、らべんだあ

最近のニュースで、新日本海フェリーの小樽〜新潟間に
新造船〈らべんだあ〉が就航したと聞きました。
そこで知ったのは、新しい船の就航を機に
運航ダイヤも変わるということ。

これまで新潟行きの船は月曜日以外の毎朝10:30に
出港していたのですが、3月14日から
・木・土は従来どおり10:30発、
水・金・日は17:00発となるらしい。

らべんだあは3月10日の10:30に初めて小樽から出港し、
その際には港でセレモニーが行われました。
ただし、これはお披露目の変則ダイヤで、
通常ダイヤで17:00に小樽を出港するのは、
3月15日が初めてとなります。
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そこで15日の夕刻、未だ雪深い水天宮境内から、
出港を見てみました。
フェリーが出港する光景はなかなか絵になるので、
これまでにも何度かいろいろな場所で撮っています。
夕方にも出港となると、朝とはまた違った雰囲気のシーンが
見られるのではないか、という期待があります。
まあ、これからの時期の午後5時って
あまり夕方の雰囲気はないかもしれないけれど……。
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これが新しい船、らべんだあ。
今までのフェリーと塗装は同じだし、
大きな違いはないな、と思っていたのですが、
あとで写真をよーく見て、さらに新日本海フェリーのウェブサイトで
他の船と比べたら、違いは一目瞭然!
船首が垂直に立っているのですね。
この形ってタイタニックみたいで、
ちょっとクラシカルな印象があり、洒落てます。
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増毛の山並みをバックに。

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せっかく夕方なので、最後のカットは
ちょっと色をいじってみました。






















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by wilderness-otaru | 2017-03-16 10:27 | できごと | Comments(0)

奥沢で工場見学 長靴づくりを拝見!

奥沢シリーズの続き。
もう1つの取材先が〈第一ゴム〉でした。
奥沢といえば工場地帯で、
かつてはいろいろなモノ作りが、
この勝納川沿いの一帯で行われていました。

ゴム製品もそのひとつ。
大正時代から小樽では長靴生産が盛んで、
大手の〈ミツウマ〉の名はよく知られています。

近年では中国での生産が主流となり、
国内で長靴を作るメーカーは、
ごくわずかだそう。
第一ゴムは、その数少ないなかの1社です。
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工場内を見学させていただきました。
外からは伺い知れない大きな空間に、
まずはびっくりです。

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創業は昭和12年。
その当初に建てられた工場が、
今も現役で使われています。
木製の梁がむき出し、
明かり取りの越屋根がある、
古風な造りです。
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工場では原料の生ゴムを混ぜることに始まり、
薄い板状に延ばしたゴムを切り……

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それとは別に靴底が作られ……
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それを組み合わせていく。

工程の多くが手作業です。

それだけに第一ゴムの製品は丈夫さに優れ、
屋外作業や工場内などの業務用、
釣りなどのアウトドア……と愛用者が多いらしい。

小樽には工業の印象が薄いけれど、
モノ作りの会社もがんばっています。









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by wilderness-otaru | 2016-04-20 15:29 | できごと | Comments(0)

奥沢のお風呂屋さん〈中央湯〉

弊社で編集制作を手掛ける
北海道新聞小樽版の別刷り
〈新・ねっとわーく小樽〉4/15号、
今回の特集は「奥沢 勝納川沿い」。

そこで取材させていただいたのが
銭湯の〈中央湯〉です。

いろいろ撮らせていただきましたが、
紙面にはわずかしか載せられなかったので、
ここでいくつかを紹介させてもらいます。
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現在の建物は昭和12年築。
隣接する場所で、
それ以前から営業していたそうなので、
創業は昭和初期か、大正時代か……。

浴槽は○と□を組み合わせた珍しい形。
北海道では浴槽が壁際ではなく、
浴室の中央にあるタイプの銭湯が
多いみたいです。

沸き出すお湯は、天然温泉。
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昭和57年にボーリングして
掘り当てたのだそう。
なめらかな肌触りのお湯です。
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特別に、番台に上がらせていただく。
見えているのは女湯側。
もちろん開店前ですよ。
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昭和12年に建てられて以来、
大きな改装をしていないという建物は、
なつかしい昭和の香りがたっぷりです。
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木製のロッカー。
漢数字の番号が古風で、
よく見れば文字は沈め彫り。
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by wilderness-otaru | 2016-04-17 14:06 | 小樽散歩 | Comments(4)

花園グリーンロード 〜かつて「スポーツセンター」と呼ばれた通り〜

花園地区で国道5号と
直角に交わる広い道路が、
花園グリーンロード。
平行する2本の道路のあいだが緑地帯となり、
一部には遊具なども置かれています。
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画面の奥、道路の突き当たりが
花園小学校。
明治時代の地図には、この通りを
「花園学校通」と記したものもありました。
道幅がこれほど広くなったのは戦時中のことで、
空襲に備えて防火帯を確保するために、
家屋の強制疎開・撤去が行われた結果です。

こうしてできた広い通りはおもしろいことに、
昭和30年代に入る頃から
「スポーツセンター」と呼ばれるようになります。
スポーツセンターと聞くと、体育館のような
立派な建物が想像されますが、
そんなものはなく、
ただ屋外にバレーボールコートや
テニスコートが設けられた程度のものでした。

しかしその頃には、当時行われていた
「おたる港まつり」のパレードの出発地点になったり、
また昭和40年代には夏の神社のお祭りの時期、
2ー3週間ものあいだ露店が並び、サーカス、
オートバイの曲乗りなどの興業も
行われていたらしい。
花園小学校にはそうした旅回りの人たちの子どもが、
祭り期間のほんの数週間だけ
転校してきたこともあったのだと、
当時を記憶する人から聞きました。
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これは昭和32年7月、
港まつりパレード出発の模様。
今でも〈おたる潮まつり〉のねりこみが、
この通りを出発するのは、
当時からの名残ともいえます。

昭和57年6月の北海道新聞には、
この通りを緑地帯として整備する構想が
まとまったことを伝える記事が載っています。
それによれば全体を8つのブロックに分けて、
それぞれ個性ある公園として整備するといった、
かなり大がかりなプランだったようです。

この記事のなかには
「建物がないにもかかわらず
スポーツセンターと呼ばれていたが、
まぎらわしいのでこれを機に
正式名称をつける」ともあります。

スポーツセンターの名は定着していたけれど、
やはり違和感があったのだろう……。

そこからグリーンロードの名が
付けられることになったようですが、
いつ、どういう経緯で名前が決まったのかなど、
詳しいことはまだ調べられていません。
また今度……。

それから、グリーンロードが国道と交わる箇所では、
道路の下をくぐる地下道も設けられています。
ループ状になって自転車に乗ったまま
通れるようになっている!
おそらく子どもの遊び場であることを
考えたためなのだろうけど、
利用度はどうなのだろう。
同じ場所に横断歩道もあるんで……。
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【追記】
後日、グリーンロード命名の経緯を調べました。

昭和57年に市政施行60周年記念事業として
大掛かりな改修が始まり59年7月に完工。
このときスポーツセンターに替わる
新たな名称が公募され、
「花園グリーンロード」の名が決定した……
ということです。









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by wilderness-otaru | 2015-09-29 22:39 | 小樽散歩 | Comments(5)

勝納臨海公園のあたり 〜お勤め前の“試し撮り”〜

朝の出勤途中、ちょっと寄り道したのが
〈勝納(かつない)臨海公園〉。
新しいレンズを入手したので、
それの試し撮り、です。

いい天気の朝で、
ひんやりした海風が心地いい。

昨日・おとといと見られた
PM2.5の影響らしきモヤも、
今日は薄れているようです。
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海上で何の作業をしているのかと思ったら、
水面に張ってあったブイを
片付けているところでした。

ここの海面は冬のあいだ
雪捨て場になっているので、
雪に紛れ込んだゴミなどが
海上に拡がらないよう、
ブイが張られていました。
ダンプカーによる雪捨ても
もう終わったので、
それを回収しているようです。

水面からバシャバシャという
水音が聞こえてきたので見れば、
何と!ダイバーも作業にあたっていました。
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もちろんドライスーツは着ているけれど、
まだ雪の塊も浮かぶ冷たい海で、
ご苦労なことです。

それにしても、後ろに見える船は
随分と赤錆びているけど……。
甲板には真ん中でカットされたクルマが!
どこへ運んで何にするんだろう。

山側には歴史ある料亭
〈海陽亭〉(赤い屋根の建物)
その左手に〈猪俣邸〉が
意外な近さに見えています。
ともに明治の建物。
建てられた当初は埋め立てが進んでいなく、
室内から居ながらにして、
眼下に海を見渡せたはずです。
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公園の一角には巨大な繋船ブイと
船の錨が置かれています。

ところで新しいレンズとは
Nikkor AF-S 24-120 F3.5-5.6VR。
スナップ撮影などにはよく使うズーム域で、
かねがねあるといいなと思っていたレンズです。

現行モデルはF4通し、ナノクリスタルとなった分、
10万円以上するので簡単には手が出ませんが、
F値のやや暗い旧モデルは中古で、
2万円台で出回っています。
VR付き、AFもなかなか速いし、
使いやすいです。
いい買い物だった。









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by wilderness-otaru | 2015-03-30 21:11 | 小樽散歩 | Comments(0)

静屋通り 〜梁川と対を成す通りの、今日このごろ〜

 小樽市内で古い歴史をもつ商店街のひとつ、
梁川通りのガイドブックが先月発刊されました。
執筆・編集を当社で担当し、
読んだ方からはまずまずの好評をいただいています。
詳しくはこちら。

この本のなかで複数の方から特に、
おもしろかったとの感想を聞いたのが、
梁川通りと、それに並行する静屋通りの、
名前の変遷についての記述です。
(これに関しては以前にも当ブログでふれているので
こちらを参照ください)。

そこでも書きましたが、
静屋通りというのは本来、
中央通りの北側までずっと長く延びる
通りの区間に対する呼称だったのです。
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これがその、中央通りを越えて
北側に進んだあたりです。
この区間では一般向けの商店はほとんどなく、
あるのは小さな会社、アパートなどだけで
街の雰囲気は静か。
写真に見える居酒屋の看板を掲げた店も、
今は営業していないようです。
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通り沿いの店、とはちょっと違うけれど
中央市場の第三棟と、中央卸市場の建物が、
静屋通りをはさんで向かい合う形で並びます。

梁川通りの名は、一帯の大地主であった
榎本武揚の雅号からきていますが、
静屋通りはというと、榎本と共に土地を買った
北垣国道(きたがき・くにみち)の号に由来しています。
北垣の号“静屋”(せいおく)を訓読みして静屋(しずや)に。
2つの通りはともに大地主の号から命名された、
対を成す存在だったわけです。

ちなみに北垣の娘の名は“しず”といいました。
娘が“しず”で、自分の号は“静屋”。
これは偶然とは思えません。

第四代北海道庁(※)長官という肩書きからは
堅物の印象しかないけれど、
娘の名を自らの号に使った(あるいは号を娘の名に)
と考えると、娘を可愛がる、
わりと普通のおとーさんというイメージになって、
微笑ましい感じがします。
(※ここでいう北海道庁とは現在の地方自治体とは違い、
国の行政機関です。それ故、知事でなく長官。
近年まであった〈北海道開発庁〉のような組織です。)
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北垣、榎本はともに北海道に定住したわけではなく、
地主に替わって土地の管理にあたったのが
〈北辰社〉という会社です。
その事務所があったのは
中央通りから静屋通りに入ってすぐの、
今は朝日新聞の販売所があるあたりでした。

もうひとつ余談でいうと、北垣の娘、
しずのダンナさんとなったのが田辺朔郎という
土木技術者です。
20代前半の若さで琵琶湖疎水の大工事を成功させ、
のちには北海道官設鉄道、
今の根室本線狩勝峠越えの難工事も手掛けた
きわめて優秀な人物でした。

一方、静屋通りの南側。
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左端が昭和50年に開業した
有名な喫茶店〈叫児楼〉。
この頃から個性的な喫茶店などが界隈に続々と生まれ、
静屋通りといえば「ナウなヤングの通り」、
とのイメージが広がります。
雑誌などで紹介されることも多かったらしい。

とはいえ最近では、そうした名物店も
多くが姿を消して、寂しさは隠せません。
叫児楼の建物(レンガ造りの蔵)と繋がった店舗部分の建物は、
かつては古道具屋〈戯屋留堂〉、
その後、美容室になってましたが、
今は空き店舗となっています。

〈キャバレー現代〉が壊され、
そこに並んだ雑貨店〈ペーパームーン〉の建物も
先ごろ姿を消しました。
(ペーパームーンは店舗をたたみましたが、
アクセサリーなどのネット販売で今も健在です)

〈叫児楼〉から〈藪半〉まで、
見事に駐車場となってしまい、
何やらがらんとした印象の光景です。







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by wilderness-otaru | 2015-03-19 01:36 | 小樽散歩 | Comments(4)

Xmasが来れば思い出す……「なると」の若鶏半身揚げ

小樽市民で「なると」の若鶏半身揚げを
知らない人はいません。
料理の名前がすべてを表す、
単純にして豪快な一品。
今では小樽市内にいくつかのお店がありますが、
その総本家が梁川通りにある、ここ。
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〈若鶏時代なると本店〉。
今では旅行雑誌・ガイドブックなどに紹介されることも多く、
花園の〈ニューなると〉を含め、
何度か取材に伺っています。
近いところではつい先月にも
稲穂の本店にお邪魔しました。

店の創業は昭和32年。
もとはお好み焼きの店だったのだそう。
当時は鶏を鉄板焼として出していました。
昭和35年頃、それを揚げ物にしてメニューに加えたところ、
これが大当たり。
当時は業務用の大きなフライヤーは普及していなく、
道内の飲食店では珍しかったといいます。
ちなみに店名の〈なると〉は創業者が淡路島の出身で、
鳴門海峡にちなんで命名されています。

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外はパリパリ、中がジューシーという揚げ方が信条。
途中で真ん中に切れ目を入れて中まで熱を通し、
計12分ほど揚げます。

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写真は以前、雑誌の取材時に撮影したもの。

なるとでは、寿司とのセットが
人気メニューです。
半身揚げは手が脂でベトベトになっても、
両手を使ってきれいに食べるのが正しい味わい方。
どんなに仲睦まじそうなカップルでも、
食べてるときは無言になって
小骨の山を築いていきます。

ところで今回のタイトル、「Xmasが来れば思い出す……」。

なぜかといえば僕が初めて
〈なると〉に行ったのは(花園の店でしたが)、
小樽に住み始めて間もない頃の、
忘れもしないクリスマスイブのことでした。
そのときは知らなかったのだけど、
小樽ではXmasに半身揚げを持ち帰る人が多く、
この日の店はフル回転の大忙しとなります。
まあ、容易に想像できるのだけど、
そんなことを考えもせず店に行ってしまった……。

店に入り、「2階へどうぞ」と、
言われたとおりに階段を上がると……。
そこでは大半の客席に持ち帰り用の袋がびっしり並んで、
猛烈に慌ただしい雰囲気。
店の人は「2階に上がってって言われたんですか!?」と
険しい表情です。
この期に及んでやっと状況を理解し、
少々落ち着かないなかで席に着きました。

しかしそんな大忙しにも関わらず、
注文した料理は驚くほどスムーズに出てきたことを
覚えています。
以来、何度か店に食べに行ってます。
もちろんXmasの時期は外して、です(笑)!







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by wilderness-otaru | 2014-12-24 11:12 | 小樽散歩 | Comments(0)