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おかえり、アイアンホース号 (2018.7.12ボイラー修理を終えて)

ボイラー修復作業のため、
工場に入っていたアイアンホース号が、
小樽市総合博物館に帰ってきました。
搬出されたのが4月23日でしたから、
およそ80日ぶり、となります。

今日は午前10時前に札幌の車両整備会社を出発、
小樽到着は11時半くらいとなります。
臨港線、龍宮橋のあたりで待ち受けました。
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運河沿いを走るトレーラー。
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大家倉庫をバックに。
ここで右折します。
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背景は北海製罐の倉庫。
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珍しいものを見つけ、
素速く記念撮影する人もいました。
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ここから博物館はもうすぐです。
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さて午後からは第2ラウンド。
トレーラーに積まれた機関車を、
線路上に戻す作業です。
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博物館敷地内にトレーラーが入場。
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2台の大型クレーン車が待機しています。
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つり上げ作業の始まり。
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浮いた!
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機関車の車体にビデオカメラを付けました。
以下2点はそのスクリーンショットです。
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そろりそろりと下りてくる。
2台のクレーンが息を合わせて……
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レールの上にぴたり。巧いもんです。拍手!!
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ここから転車台の上まで、力仕事。
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向きを変えたのち、再び人力で。
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なつかしの“我が家”に到着。
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これで作業は一段落、ホッとします。
あとは炭水車を繋いだり、
取り外していたカウキャッチャーを戻したり。

試運転が始まるのは来週から。
再び元気に走ることを期待したいです。


“機関車目線”の動画はこちらで→








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by wilderness-otaru | 2018-07-12 15:40 | できごと | Comments(0)

〈アイアンホース号〉ブックレットができました

弊社ではこのほど、
小樽市総合博物館の敷地内を走る
蒸気機関車「アイアンホース号」を解説する
ブックレットを制作しました。
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A5判・20ページのコンパクトな冊子ですが
1909年製のこの機関車の来歴、
メカニズムなどを掘り下げて紹介する内容です。

アイアンホース号は2017年秋
ボイラーに故障が発生し、
現在は大阪の工場で修理中です。
去る4月23日には博物館敷地内の機関庫から
車体を搬出する作業が行われました。

修理に要する費用は一般からの募金で調達するため
クラウドファンディングが行われています。
博物館では、募金者への返礼品として
いろいろなモノ・コトを用意しています。

今回、弊社でこのブックレットを作ったのは、
返礼品のひとつとして使ってもらうためで、
博物館に対し、必要な
全数(400部予定)を寄贈しました。
当方でも、アイアンホース号の修復に、
何らかの協力をしようと思っていましたが、
単におカネを出すのでなく、
出版業としてできることをしようと。

この機関車に関しては、これまでに
いろいろな取材をしてきたので
その内容を紙面に活かすことができました。
掲載した写真は、機関庫内で撮られた、
一般の人が見られないアングルのものを
多く使っています。
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編集にあたり、アイアンホース号の
細密イラストも制作しました。
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このイラストと、本文で使用した画像、
計5点でポストカードも制作し、
ブックレットとセットで返礼品にしています。

このブックレットは当面、
返礼品のみとして使われます。
アイアンホース号が完全に復活したのちには
博物館売店などでの市販もする予定です。

ブックレットの内容は
弊社ウェブサイトでも紹介しています。









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by wilderness-otaru | 2018-06-19 11:16 | 出版物のご案内 | Comments(0)

トレーラーに乗った「アイアンホース号」

小樽市総合博物館の敷地内を走る
蒸気機関車、“アイアンホース号”(Porter4514)。
昨年秋、ボイラー内「溶け栓」周辺の損傷が見つかり、
運行休止となりました。

蒸気機関車のボイラーを直せる会社は
今や国内に数少なく、アイアンホースのボイラーは
大阪まで運ばれます。

溶け栓自体の修理は比較的容易らしいですが、
煙管のはめ込み部にも劣化が見られることから、
大掛かりな修理が施されることとなりました。
何といっても運ぶのが大変だから、この際にと……。

本日(2018.4.23)はアイアンホースをまず、
札幌の鉄道車両工場まで輸送。
そこで取り外したボイラーを後日、
大阪まで運ぶという段取りです。

この日は機関庫内で眠ったままの機関車を、
庫から引き出し、トレーラーに積む作業が行われます。
アイアンホースを外部に運び出しての修理は10年ぶり。

作業の様子は報道機関や関係者に公開されたので、
見てきました。
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作業はまず、機関車本体の後ろに連結される
テンダー(炭水車)を切り離すことから始まります。
炭水車は通常、連結したままなので、
容易には外せません。
水・重油・圧縮空気のパイプをまず外し、
中間連結器を解放するのは
かなり手間の掛かる作業です。
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並行して、機関車前部では、
カウキャッチャー(排障器)
取り外し作業が行われていました。
機関車本体の外装品で取り外すのはこれだけです。
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カウキャッチャーを外したところ。
違う機関車の顔に見える。
これはこれでいいかも……。
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テンダーを外したところ。
普段は見られない場所なので、
観察するのが楽しみでした。
中央が連結棒。ドローバーと呼ばれます。

太い鎖は、連結棒のトラブルに備えた安全装備。
両脇に水と燃料が各2系統。
中央にブレーキ用圧縮空気のパイプが
out、inの2本。

アイアンホース号は圧縮空気のタンクが
テンダー上に設けられています。
圧縮機は機関車本体にあるので、
圧縮空気は本体・テンダー間を
往復するというわけです。

テンダーが切り離されたところで、
機関車本体を動かします。
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車輪とレールの間に大きな鉄棒を挟み、
テコにして機関車をわずかに動かし、
あとは人力でぐいぐいと押すのみです。
一度動き出すとあとはわりとラクみたい。

機関庫を出て転車台に乗せ、
向きを変え……
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そこで再び押し出します。

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ここでいよいよ吊り上げ作業の開始。
機関車前後の台枠に吊り具を掛け、
2台の大型クレーン車で持ち上げます。

慎重な準備作業ののち、
アイアンホースは高々と持ち上げられて
トレーラーの荷台へ。
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それにしても、いい天気で良かった。
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そろりそろりと荷台の上に着地。
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これで積み込みは完了。
作業を始めてから1時間ちょっとでした。

さてこのあとは札幌まで移動です。
機関車を積んだトレーラーが走るのは
珍しい光景で、そのためにヘリコプターを
飛ばしたTV局もあったほど。

博物館からずっと小樽港沿いの道を通り
東小樽の交差点で国道に出る、と
事前に公表されていたので、
ルート上でカメラを構えた人も
少なくなかったようです。

私は築港臨海公園近くの歩道橋上で
待機していました。
何人かの知人と連絡を取り合っていたので、
12時に博物館を出たことは確認。
しかしその後、待てど暮らせど
トレーラーが来ない。
そのうち、東小樽の国道沿いで待機した仲間から
「何とか撮れた!」とオドロキの一報が。

まさかまさかの、別ルート!!
トレーラーはなぜか途中、龍宮橋へ右折して、
そこから臨港線に入ってしまったらしい。

肩透かしを食らった人はけっこういたみたい。
(博物館職員も含め!!……)
そんななかで弊社関係者が撮ったのがこの写真。
海バックでよく撮れました。
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けっこうなスピードで走り去ったとのことでした。
まあ大型トレーラーにとっては軽い荷なんだろう。

こうして見ると小さくて可愛い。
修理期間は約2ヶ月の予定だそうです。
無事に帰ってこられますように……。

そうそう、大事なお知らせです。
アイアンホースの修理には資金が不足していて、
一般からの寄付を募っています。
返礼品の一部は、弊社も協力しています。








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by wilderness-otaru | 2018-04-24 00:25 | できごと | Comments(0)

ジンパのあとは……旧朝日駅のB20

万字市街、「ジン鍋博物館」でのジンパの後、
炭鉱史跡に寄ってからの帰路、
もう1箇所立ち寄ったのがここ。
旧国鉄万字線、朝日駅です。

実は昨年11月、ジン鍋博物館への取材の帰路、
この場所でクルマを停めたのでした。
積雪期を前にして、ブルーシートでくるまれているものが、
小型の蒸気機関車であろうことはわかりましたが、
どんな機種かはまったく見当が付かず。

すごく小さな車体で、こんなところに
専用軌道でもあったっけ??と不思議でしたが、
後で調べたら、B20だったのですね……。

今回は覆いが取られていて、姿をよく見ることができました。
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B20型とは、戦争末期の昭和20年から翌年にかけて、
わずかに15両だけ作られた、入換専用の小型機です。
高性能の大型蒸気機関車が生まれた時代に、性能も仕様も
明治時代に後戻りしたかのような機関車で、
戦争の落とし子といった見られ方が付きまといます。

このB20 1号機は晩年、小樽築港にいたはずで、
どういう縁で岩見沢市郊外の
この場所に置かれているのかは不明。

ともあれ珍しい機関車を間近に見ることができたのは
貴重な機会となりました。
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▲屋根付きの保管場所で、保存状態は良好です。
塗装は新しそう。
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▲開放的な運転室。冬はさぞかし寒かっただろうな……。
入換用のせいか、座席はありません。
機器も非常にシンプルで、メーターはボイラ圧力計が1つだけ。
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ブレーキは圧縮空気ではなく蒸気ブレーキのみ。
そのためコンプレッサーがなく、また発電機ももたず、
前照灯がなしという、まさに明治時代の古典機関車並みです。
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▲古風な駅舎も保存されていました。
線路の先には1対の動輪も。9600型のものらしい。













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by wilderness-otaru | 2017-05-05 21:46 | 北海道の各地 | Comments(0)

旭川の旧跡・神居古潭

2週間ほど前ですが、旭川への取材に行く際、
立ち寄ったのが、ここ神居古潭。

盆地である旭川の西側に位置するこのあたりは丘陵地帯で、
東向きに流れる石狩川は、山間の峡谷となります。
交通にとっては難所ですが、神居古潭は景勝地として
人気のある場所でした。
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今は訪れる人もそう多くはなさそうですが、
昭和40年代には、河原で家族連れなど
多くの人がお弁当を広げて
ピクニックに興じる様子を写した写真がありました。
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この日は台風による大雨の後で、
水が濁っていました。

橋を渡ると函館本線の旧線にあった神居古潭駅の
駅舎が保存されています。
明治末期の建物を復元したものだそう。
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昭和40年代に入って、函館本線小樽〜旭川の区間を
複線電化する工事が始まり、
それに伴って峡谷沿いのこの区間は、
長いトンネルの新線に切り替えられます。
神居古潭駅が使われたのは昭和44年9月30日まで。

駅舎の近くには蒸気機関車が保存されています。
29638、C57 201、D51 6の3両。
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C57 201はこの形式のラストナンバー。
長年、小樽築港機関区に所属し、
小樽〜釧路の長距離運転もした機関車です。
狩勝峠を越え、片道400km以上もの区間を
往復するのだからすごい。
その時代の名残で今も、ボイラー上に
重油タンクを装備したままの姿。

最後は旭川に移り、昭和44年9月30日に
SLさよなら運転の列車を牽いたのも、この機関車でした。
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機関車は野外展示ですが、よく手入れされ、
きれいな状態が保たれています。
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駅舎周辺は緑が多く、きれいな場所です。

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ちなみに、神居古潭への入り口はこんな感じ。
国道もトンネルができて路線が変わり、
旧道となった区間に面しています。
観光客相手の商店が、1軒だけ営業。
10年くらい前は数軒あったような気がします。
昔は行楽客で賑わっていたのだろう。
こんな“昭和感”も風情があります。

旭川への行き来は高速を使うことが多いけれど、
あえて国道12号を走ってでも
立ち寄る価値はあると思います。








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by wilderness-otaru | 2016-09-19 11:33 | 北海道の各地 | Comments(0)

〈SLばんえつ号〉を撮る

会津地方の旅の続きです。

この日はちょうど〈SLばんえつ号〉の運転日でした。
観光が主目的の旅でしたが、
せっかくのチャンスだから、やはりC57は撮っておきたい。
というわけでいろいろ計画を考えた末、
会津若松、喜多方、と見どころをまわったあと、
午後の1回だけSL撮影をするプランができました。
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▲これは会津若松から喜多方へ移動する途中、
会津塩川で上りの〈SLばんえつ号〉との行き違い。
あらかじめ調べてあったので、列車最前部で待って
運転席脇から撮りました。
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このあと名物の喜多方ラーメンを食し、
それから隣の山都駅に向かいます。

山都といえば明治末期に完成した一ノ戸川橋梁が、
鉄道の撮影名所として有名です。
名所という以前に、明治の大型建造物は
それだけで魅力があります。
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こういう重厚な建造物、大好きです。

撮影名所と聞いて、さぞや人が多いのかと思いきや、
他に誰もいないのには少々拍子抜け。
後になって川の対岸にクルマで来た人がいただけでした。

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広々とした風景が気持ちいい。
445mの鉄橋を汽車が渡るゴウゴウという音は、
長く響き続け、いい風情がありました。

これを撮って会津での予定は終わりです。
あとは磐越西線の列車に乗って新潟へ。
そこで1泊して翌朝、小樽へのフェリーに乗ります。










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by wilderness-otaru | 2016-05-24 20:37 | できごと | Comments(0)

消える駅、石北本線金華駅

北海道新幹線は明日、2016年3月26日に開業。
それに合わせてダイヤ改正が行われますが、
同時に廃止される駅もあります。

石勝線・十三里駅、東追分駅、
根室本線・花咲駅
函館本線・鷲ノ巣駅、
石北本線・上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅、金華駅。
北海道内では計8つです。

これらのなかで僕が行ったことのある唯一の駅が、
石北本線金華駅。
行った、といっても列車に乗降したのではなく、
車で近くを通った折に立ち寄ったのでした。
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2007年7月、
国道242号を走りながら
「金華駅」の標識を見て、
そのなつかしい字面に即座に反応し、
駅に向かう脇道に車を進めました。

駅もその周辺もがらんとして、
人けはなし。
駅前にクマ出没注意の看板が立っているのもすごい。
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駅前に10軒くらいの家並みがありましたが、
いずれも人が住んでいるとは思えない姿で、
ゴーストタウンのようだった……。
もう少し写真を撮っておけばよかったと、
今になって思います。

「金華」とはアイヌ語由来でもなさそうで、
少々不思議な語感の地名です。
調べてみると旧地名はポンムカ、
住友鴻之舞金山の奔無加支山があったことに由来するらしい。
金が採れるから「金華」と、
けっこう縁起のいい地名です。

ところで、僕がなぜ金華駅の名に反応したかといえば、
この名がかつて、蒸気機関車の撮影地として知られていたから。
金華駅そのものより、隣にある常紋信号所が鉄道ファンには有名で、
人里離れた峠の上に位置する信号所に、
多くのファンが乗り降りしていました。
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石北本線 常紋信号所〜金華間・1974年4月1日

急勾配、カーブが連続する区間で蒸気機関車には難所、
ファンにとっては撮影名所。この日は雨でした。
42年も前!
僕は中学2年生でした。

ちなみに、蒸気機関車現役時代の写真を、
スキャンしてデータ整理するのが、
かねてからの課題です。
現状ではいくつかを
断片的にデータ化したのみなので。

いずれはまとめて別サイトで公開したいと、
構想だけはあるのだけど……。












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by wilderness-otaru | 2016-03-25 09:44 | 鉄道 | Comments(2)

三笠鉄道村を走る蒸気機関車、Sー304

先日、とある雑誌の取材で三笠鉄道村へ。
取材といっても、施設の代表的な部分を
いくつか撮ればいい程度のものだったのだけど、
せっかくの機会なので、ここは必要以上に念入りに……。

駐車場にクルマを停めたら、いきなり目の前を
蒸気機関車が汽笛を響かせて走っていったのにまずびっくり。

この鉄道村には数年前にも来たけれど、
そのときは平日で、蒸気機関車の運転がありませんでした。
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三笠鉄道村は旧幌内鉄道の終点、
幌内駅跡につくられた施設です。
幌内では明治初頭の早い時期に石炭の存在が確認され、
その輸送のため、積み出し港となる小樽までの鉄道が
明治15年に開通しています。

小樽の鉄道施設跡地には現在、小樽市総合博物館があり、
1つの鉄道の両端にある施設という点で、
兄弟関係といえます。
敷地内に多数の鉄道車両が野外展示されていること、
そして本物の蒸気機関車が場内を走っていることなど
共通する部分は多いです。

三笠鉄道村の場内を走るのはS-304という機関車。
日本製鉄輪西製鉄所の構内で使用するため
昭和14年に製造されたものです。

小型ですが、小樽市総合博物館の敷地内を走る
アイアンホース号に比べればずっと大きく、
石炭を焚いて走り(アイアンホースは重油焚き)
日本の蒸気機関車らしい顔つきをしている点で魅力的。

三笠では一般の人を対象に
蒸気機関車の運転体験プログラムが行われ、
なかなかの人気のようです。
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運転席の写真を撮りたいと機関士さんに頼んだら、快くOK。
「お客さんがたくさんいるときはダメだけどね……」。
ラッキーでした。
この機関車では石炭が、運転席の床に直接積まれているのですね。
もともと炭庫が小さい機関車ですが、それが理由ではなさそう。

やはり、生きている蒸気機関車の質感はいいです。
鉄、油、蒸気、熱気、石炭の匂い……。
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機関士席に座っているのは、運転体験の参加者。
なかなかサマになっています。
(加減弁を引いているのは、お願いしてマネだけです)
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車体の横に書かれた赤い文字が少々美観を損なう感じはありますが、
これは、この機関車がかつて、室蘭の〈鐵原コークス〉という会社で
使われたことの名残です。反対側には〈テツゲン〉と書かれています。

それにしてもこのS-304の外観はユニークです。
先輪も従輪もなく、あるのは3軸の動輪のみ。
横から見ると足元がすぼまったような感じがあって、
どこかユーモラスです。

先輪・従輪がないということは
カーブで車体を進行方向に追随させにくく、
高速走行には向きません。
その替わり車体の全重量が動輪にかかるので、
低速で重量物を牽引するような用途には向いています。
工場内の専用線で使うのに適した設計です。

場内ではお客さんを乗せての運転も行われます。
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太い汽笛の音が周囲の山間に響いて、なかなかいい情景。
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ところで旧幌内線の幌内から三笠までは、
線路がまだ残っています。
小樽の手宮線と同様、北海道最古の鉄道としての
価値を尊重してのことか……。
帰りがけにはその線路の様子を見てみました。
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雑草刈りもある程度行われている様子。
この区間に蒸気機関車を走らせる構想もあるらしい。
走ったらステキだ……。











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by wilderness-otaru | 2015-09-20 01:17 | 鉄道 | Comments(0)

〈SLニセコ号〉追想

SLニセコ号の今シーズンの運転が終わって、
すでに2週間あまり。
運転期間中は当ブログの関連記事を見に来てくれる方が、
かなり増えました。
ニセコ号の撮影地に関連するキーワード検索で、
上位に出てくるのがその理由のようでした。
そうした賑わいも去ったところで、2000年に始まったニセコ号の、
初期の画像をいくつか出してみました。
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▲2000/3/27 蘭島〜塩谷
ニセコ号運行が決まって、試運転が始まった頃。
ところが!
この直後、3月31日には有珠山が噴火し、
山麓の室蘭本線が不通になります。
函館本線は急遽、その代替ルートとして
多数の特急列車などが迂回することとなり、
SLどころではないと、
試運転は直ちに打ち切られました。

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▲2000年10月12日 銀山〜小沢

ニセコ号運行初年には1度だけ、
2両のC11による重連運転が実現しました。
もっと重連が見えやすいところで撮るべきだった!

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▲2000年11月3日 小樽駅
この頃はまだ“赤電車”、
711系がたくさん走っていました。
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▲同じ日。この年は〈北斗星〉が
小樽まで延長して乗り入れるということも行われていて、
こういう顔合わせが見られました。
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▲2000年11月19日 塩谷〜蘭島
この年はニセコ号の運転期間が11月下旬まであり、
こんな雪景色のなかでの走りが見られました。
16年間の運転期間中でもこんな本格的な雪のなかを走ったのは、
多分このときだけだったはず。

という具合で運行初年の2000年にはいろいろ撮りましたが、
そのあとはさっぱり行かなくなりました。
やはりC11という函館本線には不似合いな
小型機関車の魅力は薄く、
その前に走っていた“本物”であるC62への未練みたいなものも、
この2000年にはまだありました。
街並み風景と蒸気機関車との組み合わせを楽しむという視点で、
撮影の回数が増えたのはここ数年のことです。

今年がラストランといわれる〈SLニセコ号〉。
来年以降の運転の可能性は低いけれど、まだゼロではないらしい。
また、走る姿を見られればうれしいです。



なおここに載せた写真はいずれも原版はポジフィルムです。
ダイレクトプリントをオフィス用のスキャナーで取り込んでいるので
画質は今イチです。






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by wilderness-otaru | 2014-11-19 10:00 | 鉄道 | Comments(0)

小樽のC11、ラストラン (2014.11.9 クラブツーリズム号)

SLニセコ号の運転は先週、
11月3日がラストランでしたが、
もう1回おまけで今週末は団体専用列車
〈SLクラブツーリズム号〉が走ります。
札幌〜小樽間の運転で、
海沿い区間での走りを見られるのが
ニセコ号にはない魅力です。
思いっきり海バックの場所ということで、
朝里付近で撮ってみました。
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平坦区間で、普通ではあり得ない煙!
いかにも不完全燃焼の汚い煙で、
サービスして無理に出してくれているのが
わかります。
ここ朝里から小樽築港にかけて、
海沿いに撮影者の多い区間なので、
それに合わせているのでしょう。
そんなことしてくれなくてもいい、
と個人的には思うのですが、
まあこれが今どきのイベント列車です。
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幸い天気に恵まれ、
海がきれいな青でよかった!

その後、列車の後を追うように、
小樽駅まで。
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ホーム入れ替えのため、
いったん塩谷側に編成を引き上げるので、
一瞬だけ勇壮な発車シーン風になりました。

これで本当のラストラン、だろうか。
3日の大荒れとは違い、
穏やかな天気だったのが何よりでした。








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by wilderness-otaru | 2014-11-09 17:05 | 鉄道 | Comments(0)